研究課題/領域番号 |
26282060
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研究機関 | 専修大学 |
研究代表者 |
望月 俊男 専修大学, ネットワーク情報学部, 准教授 (50379468)
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研究分担者 |
佐々木 博史 神戸大学, 情報基盤センター, 助教 (40379467)
脇本 健弘 横浜国立大学, 教育人間科学部, 講師 (40633326)
加藤 浩 放送大学, 教養学部, 教授 (80332146)
鈴木 栄幸 茨城大学, 人文学部, 教授 (20323199)
久保田 善彦 宇都宮大学, 教育学部, 教授 (90432103)
舟生 日出男 創価大学, 教育学部, 教授 (20344830)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 他者視点 / 俯瞰視点 / ロールプレイ / テーブルトップ / 3次元 / CSCL |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、多様な人々が関わる問題解決場面における効果的な対話的コミュニケーションスキルを育成するため、その教育方法としてのロールプレイをより効果的に実施できるようにするための学習環境の開発である。 平成27年度は、平成26年度の研究成果を踏まえて、テーブルトップ型タンジブルロールプレイ支援システム「えでゅーすぼーど」の開発を行った。テーブルトップは、既存のハードウェアではなく、紙材質の簡易式のテーブルトップを独自に開発し、実践上の費用を抑えることに成功した。主に(1) 3D表現を活かした他者視点による振り返り支援機能の開発と、(2)人形の状態遷移を表現・検出する機能の開発を行った。このうち(1)については(2)に関連しては現在論文を投稿中である。また、当初予定していなかったが、人形を3Dプリンタを用いて作成し、(1)で使用する3D表現との統一性を図ることで、学習者の振り返りを促すことをねらった。看護教育で使用するための看護師のデータセットおよび人形も開発した。 また、改良途中のシステムを用いて、予備的な実証実験を行った。この結果を分析しているところである。 さらに、平成26年度中におこなった予備実験の分析結果を国際会議CSCL2015で発表し、聴衆と理論的側面からタンジブルCSCLとしての可能性について議論した。それをもとに理論的検討を進めるところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
上記のように概ねシステム開発が終了し、あとは統合試験を残すのみになっている。
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今後の研究の推進方策 |
前期中にシステムの統合試験等を行い、安定的に使用できる状態にした上で、後期に実証実験を複数の大学で行えるように調整中である。 また、看護教育関連の連携確保を進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
予定していたテーブルトップデバイスの購入を行わず、紙製の簡易テーブルトップを開発したことから、コストを大きく提言することができたため。
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次年度使用額の使用計画 |
ロールプレイに用いる人形の制作は当初予定していなかったが、振り返り支援システム上での表示内容と一致させて効果を上げるため(またアピアランスによる感情面への影響をできるだけ統制するため)必要となっており、その制作にあたっての人件費や材料費に供出する。
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