研究実績の概要 |
平成27年度に引き続き,モバイルシアターの改良を行なった。評価実験を行い,成果をまとめ学会発表やジャーナルへの投稿を行った。実績は以下である。 ①モバイルシアター台詞制御用ソフトウェアの改良(溝口):人形劇のシナリオとの台詞表示の整合性を高めた。①-1・①-2 モバイルシアターインタフェースの改良(溝口,楠):特別支援学校や小学校での教室での実験にむけて,精度を高め,複数の人形を用いるシナリオでの調整を行った。 ②実証実験の実施及び分析評価(稲垣,生田目,楠,溝口):水戸特別支援学校の小学部の子どもたちを対象に,開発したモバイルシアターによる人形劇の演目を公演した。演目は、昨年度のコンテンツに改良を加えた内容である。今年度は,劇の途中でこどもが2人で劇に参加でき,体を使って劇のキャラクタに協力することでより楽しみながら鑑賞できる内容になっている。情操教育的・デザイン的な分析を通して,社会的な波及効果も含めた評価を行った。⑥ 研究の成果と発表(稲垣,生田目,楠,溝口):実証実験の最終成果を国内外の学会で発表し,特別支援教育における学習支援のアプローチを提言した。また成果を論文化して国内外で公表した。成果の発表は,国内(情報処理学会研究会)で1件、国際会議(IDC,CSEDU,ICCHP)での発表で3件発表し,質疑応答で有意義な意見を得ることができた。また査読付きのジャーナルに1件採録された。今年度の結果を今後のインタフェースとコンテンツザインに反映させる予定である。
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