研究課題
本研究では、大地震時の液状化などの地盤災害を高精度に再現する遠心力場での空間・時間スケール縮小模型実験において,従来の縮尺の限界(50分の1)を超え,100~1000分の1の縮尺領域での新たな模型実験を可能とする拡張型相似則に基づいた地盤災害予測の高精度化を図ることを目的とする。このため,遠心力場での一斉実験(3研究機関による同時平行での同一模型の実験)および一斉解析(3研究機関による同時平行での同一模型実験の解析(ブラインド予測形式))による地盤災害予測を行うことにより,予測精度の飛躍的な高度化を図る。平成28年度は、本研究で対象とする傾斜地盤中の杭基礎を対象としたフォローアップ実験・解析を実施し,本研究全体の成果の最終確認を行うとともに,これまでの成果を総合化した地盤災害予測の精度の高度化へのとりまとめを行った。特に、遠心模型実験に関しては、飽和度の制御および入力加振波形の制御などの実験技術に関する詳細についての精度の向上により、これまで困難であった拡張型相似則の適用性の検証が著しく進展した。また、数値解析においても、特に、土の基本的力学特性を表現する要素試験の精度向上を図った結果、解析精度にも著しい向上が見られることが確認された。これらの共同研究を推進する情報交換の場としては、平成28年6月に、国際セミナー形式にて、これまでの関連分野における最近の学術的発展の展望をレビューするとともに、流動地盤中の杭基礎の挙動についての一斉実験・一斉解析の成果をとりまとめ、平成29年5月に、関係者が一同に会する国際会議LEAP-JAPAN2017にて、本研究3年間の成果の総合的なレビューおよび今後の国際プロジェクト計画を立案する予定である。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (10件) (うち国際共著 3件、 査読あり 10件、 謝辞記載あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 2件、 招待講演 3件) 図書 (2件) 学会・シンポジウム開催 (1件)
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