本研究では,アルツハイマー病(Alzheimer’s Disease; AD)の診断マーカーとして水晶体中のAβにターゲットを絞り、コヒーレント・ラマン散乱の手法を用いることで、アミロイドβ(Amyloid β; Aβ)タンパク質の高速検出を行う、全く新しいコヒーレント・ラマンAD診断法を開発することを目的として研究を行った。ヒト水晶体の非染色ex vivoイメージを得ることに成功したが、研究期間内にAβ由来のスペクトルパターンを見つけることはできなかった。本研究で特筆すべき点として、研究過程で偶然網膜視細胞における「線毛根」というオルガネラを可視化出来たことが挙げられる。
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