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2018 年度 研究成果報告書

近赤外領域の陰性吸光度を利用した試薬レス在宅尿成分分析システムの開発

研究課題

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研究課題/領域番号 26282119
研究種目

基盤研究(B)

配分区分一部基金
応募区分一般
研究分野 生体医工学・生体材料学
研究機関金沢大学

研究代表者

田中 志信  金沢大学, フロンティア工学系, 教授 (40242218)

研究分担者 小川 充洋  帝京大学, 理工学部, 准教授 (30322085)
野川 雅道  公立小松大学, 保健医療学部, 准教授 (40292445)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2019-03-31
キーワード尿成分計測 / 近赤外分光法 / 在宅ヘルスケア / 糖尿病 / 近赤外LED / 試薬レス
研究成果の概要

生活習慣病関連の医療費削減に貢献すべく、糖尿病と高血圧症の一次予防及び慢性腎臓病の進行抑制に有用となる光学式の在宅尿成分分析システム開発を最終目標とし、尿中の有機成分(尿糖、尿素、クレアチニン)に加えて無機成分(塩化ナトリウム)をも試薬を一切用いずに単一の方法(近赤外吸光度計測法)で濃度推定可能とする方法を考案した。具体的には、高価な分光器を必要とせず10波長程度の近赤外LEDアレイと光検出器という簡易・低廉なシステム構成とするために、近赤外領域における水溶液の陰性吸光度を積極的に利用し、各成分を10以下の波長数で濃度推定可能な至適波長組合せを見出した。

自由記述の分野

生体医工学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により、6~7種類の波長の近赤外光を用いて、尿中のグルコース、尿素、NaClおよびクレアチニンの濃度を推定可能な最適な波長組合せを決めることが出来た。これにより近赤外LEDを光源とした簡易な光学式尿成分計測システム具現化の端緒が開かれ、生活習慣病予防のためのホームヘルスケアシステムとしての応用が期待される。さらに、得られたデータから一日のタンパク摂取量の指標となる尿素/クレアチニン比や、一日の塩分摂取量の指標となるNaCl/クレアチニン比が算出可能で、近年普及の著しい臨床現場即時検査(POCT)用の装置としての適用も期待できる。

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公開日: 2020-03-30  

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