高分子キャリアーを用い、脳梗塞局所に造影剤・薬物をターゲティングすることで、新規画像診断法および新規薬物治療のProof of conceptが本研究の目的である。 高分子ミセル及び非ミセル形成高分子の2種類のMRI造影剤を合成し、それを用いてラット急性期脳梗塞モデルでの血流再開後の病変部位への集積挙動をMRIで観察した。再開通直後から急激に高分子造影剤は梗塞部位に集積し、長時間にわたって高解像度でコントラストの高い像を与えた。その像は、血栓溶解治療の際にt-PAが集積して出血リスクの高い部位を診断できる可能性を示した。
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