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2014 年度 実績報告書

数値流体力学解析に基づく脳動静脈奇形の血流解析と集学的治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 26282141
研究機関秋田大学

研究代表者

清水 宏明  秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20506638)

研究分担者 冨永 悌二  東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00217548)
新妻 邦泰  東北大学, その他の研究科, 助教 (10643330)
杉山 慎一郎  東北大学, 医学(系)研究科(研究院), その他 (30623152)
鷲尾 利克  独立行政法人産業技術総合研究所, その他部局等, 研究員 (40358370)
大田 英揮  東北大学, 大学病院, 助教 (40586905)
荒船 龍彦  東京電機大学, 理工学部, 助教 (50376597)
船本 健一  東北大学, 流体科学研究所, 助教 (70451630)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード数値流体力学 / 脳動静脈奇形 / 脳神経外科学 / 脳血管障害学
研究実績の概要

本研究の目的は、最新の手法である4次元MRIで得られたパラメータを併用した数値流体力学的解析結果から脳動静脈奇形(AVM)のデータベースを構築し、これにデータマイニング手法を適用し、個々のAVMの破裂リスクや、破裂しやすい部位を同定することである。AVMは若年の脳出血の大きな原因であり、出血による死亡率も高い。しかしながら、手術の危険性も高く、治療適応を決定することが困難である。特にサイズが大きい、もしくは機能的に重要な部位に生じたAVMは治療自体が不可能で、経過観察しか行えないこともある。本研究により破裂の危機に瀕した部位を同定し、その部位に限局した治療を行うことにより、従来治療不可能であった難治性AVMを低侵襲かつ最小限のリスクで治療できる可能性がある。また、破裂リスクの低いAVMは経過観察することにより、無用な手術を回避し、医療費削減も期待できる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

20例以上の脳静脈奇形の新規入院、脳血管撮影での精査、登録を行うことができ、予測された数よりも多数の症例のデータが得られた。しかしながら、出血発症例が多く、入院中の広南病院から東北大学病院に移動しての4次元MRIを行うことに適した症例がなく、4次元MRIは施工することができなかった。次年度以降は4次元MRIを含めたデータ収集が可能な症例が集まることが望まれる。

今後の研究の推進方策

前年に引き続きデータベースへの登録を継続する。前年度に取得した症例の流入流量を平均化することで、標準的流入境界条件を求める予定であったが、前述のごとく4次元MRIが取得できなかったため、本年4次元MRIデータを十分に収集する方針である。その平均データを用いて標準境界条件を取得し、4次元MRIがない症例にも標準条件をあてはめて解析できるような環境を構築し、状態の悪く、移動が困難な患者も十分に解析できる手法を確立する個とも目標とする。

次年度使用額が生じた理由

※東北大学分の次年度使用額が出ましたので、その理由を記載させていただきます。
当初の想定よりもソフトウェアが若干安価に購入できたため、次年度使用額が生じた。

次年度使用額の使用計画

ほとんど計画通りに研究が進んでいるため、次年度以降も同様に計画を継続する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 脳疾患領域におけるComputational Fluid Dynamics: 最新の知見2015

    • 著者名/発表者名
      新妻邦泰、杉山慎一郎、遠藤英徳、佐藤健一、藤村幹、松本康史、冨永悌二
    • 学会等名
      SENDAI 脳・心血管疾患 JOINT Symposium 2015
    • 発表場所
      仙台
    • 年月日
      2015-02-25 – 2015-02-25
    • 招待講演

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公開日: 2016-06-01  

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