我が国の急速な超高齢化と国民生活の欧米化に伴い、相まって発症する生活習慣病を克服することは極めて重要である。その生活習慣病の一つである動脈硬化症が主原因で下肢の血管が狭窄したり、また閉塞して起きる血流障害(閉塞性動脈硬化症・バージャー病等)、それに伴う歩行障害に対して これまで主に侵襲性の高い治療(ステンド等)や外科手術(バイパス手術等)が実施されてきた。 本研究ではナノDrug Delivery Systemsと核酸医薬品を組み合わせ、筋肉内に新生血管を誘導し、側副血行路を形成することで血流障害を克服することを目的とし、この血管新生誘導機序を明らかにし、血管新生に向けた技術を確立した。
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