研究課題/領域番号 |
26282163
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
林 直亨 東京工業大学, リベラルアーツ研究教育院, 教授 (80273720)
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研究分担者 |
福場 良之 県立広島大学, 人間文化学部, 教授 (00165309)
鍛島 秀明 県立広島大学, 人間文化学部, 助教 (40714746)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 顔面皮膚血流 / 温度 / 血管拡張 / 血管収縮 |
研究実績の概要 |
味覚に伴い顔の皮膚血流が部位特異的に変化することを我々は報告した(Kashima and Hayashi. 2011など).すなわち,快感情を伴う刺激と関連して瞼の皮膚血流量が増加し,不快感情を伴う刺激と関連して鼻の皮膚血流量が低下した.こうした部位差が生じるメカニズムは不明である.先行研究では,交感神経に伴う血管応答が仮説として提案されている.一方,血管が拡張あるいは収縮しやすい部位が反応した可能性もある.そこで,本研究では,顔の複数の部位に温度刺激を与えた際の応答を先行研究と比較し,顔の皮膚血流が部位特異的に応答した要因を検討することを目的とした. 健常男性14名を対象に,頬,瞼,鼻,額をそれぞれ20℃から40℃まで連続的に上昇する温度で刺激する上昇条件と,40℃から20℃まで連続的に下降する温度で刺激する下降条件とを行った.顔の皮膚血流量をレーザースペックルフローグラフィーにて測定した.また,主観的温度感覚を視覚的アナログスケールにより測定した. その結果,瞼への刺激温度を変化させても,瞼の皮膚血流量は有意な変化を示さなかった.頬,鼻,および額への刺激温度を上昇させると,これらの部位の皮膚血流量が増加した.一方,鼻への刺激温度を低下させても,鼻の皮膚血流量は変化しなかった. 皮膚血流量変化率と刺激箇所の主観的温度感覚との間に有意な相関が認められた部位は,右頬,鼻(上昇条件のみ),額であった.主観的な温度感覚が同程度であれば,上昇条件では,鼻,頬,額,下降条件では,頬,額の順で皮膚血流変化率が大きくなるという可能性が示唆された.主観的な温度感覚を考慮しても,刺激温度と皮膚血流変化率の関連が得られ,それらの間には部位差が認められた. 以上の結果から,先行研究で示された瞼の血流増加および鼻の血流減少を起こす要因は,血管機能ではなく,神経性の応答に起因することが示唆された.
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現在までの達成度 (段落) |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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次年度使用額が生じた理由 |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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次年度使用額の使用計画 |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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