最大下の等尺性足底屈筋力発揮中に、急速に足背屈させた際のトルクおよび筋線維長変化から、収縮条件下での筋ステイッフネス(Active筋ステイッフネス)を定量した。この手法を応用して、陸上短距離選手のActive筋ステイッフネスは一般成人と差がみられなかったが、長距離選手は有意に高い値を示した。さらに、12週間のプライオメトリックトレーニングにより、Active筋ステイッフネスが有意に増加し、急速な筋収縮中における腱伸張量が有意に高まった。これらの結果より、プライオメトリックトレーニングにより、筋および腱の力学的特性が伸張ー短縮サイクル運動に適したものに変化することが示された。
|