研究課題/領域番号 |
26282180
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
後藤 一成 立命館大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (60508258)
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研究分担者 |
片山 敬章 名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 准教授 (40343214)
荻田 太 鹿屋体育大学, スポーツ生命科学系, 教授 (50224134)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 低酸素環境 / 糖代謝 / インスリン感受性 / 筋損傷・炎症 / 酸化ストレス |
研究実績の概要 |
本年度は、低酸素環境下で行う運動が骨格筋由来の生理活性物質や筋損傷・炎症、酸化ストレスに及ぼす影響を検討した。男性9名を対象に、低酸素環境(酸素濃度14.5%)または通常酸素環境(酸素濃度20.9%)で中~高強度でのランニング運動を実施した。運動中には呼気を採取し、エネルギー消費量や呼吸交換比を測定した。また、運動前から運動終了2時間後まで経時的に採血し、ホルモンや骨格筋由来の生理活性物質(インターロイキン6)、筋損傷指標(ミオグロビン)に関わる指標の血中濃度の推移を検討した。その結果、低酸素環境での運動時にはエネルギー消費量が低値を示す一方で、炭水化物の利用割合は高値を示すこと、運動に伴う血清ミオグロビン濃度の上昇は軽減されることが示された。また、インターロイキン6濃度は運動に伴い上昇したが、その変化の動態に条件間で差はみられなかった。次に、研究2では、低酸素環境で実施する高強度での自転車ペダリング運動が、糖代謝に影響する筋損傷や炎症、酸化ストレスの応答に及ぼす影響を検討した。男性10名を対象に、低酸素環境または通常酸素環境で自転車ペダリング運動を実施した。運動前から運動終了3時間後まで経時的に採血し、血清ミオグロビンやインターロイキン6濃度の変化を測定した。また、蓄尿を用いて、尿中8-OHdG排泄量(酸化ストレスの指標)を評価した。その結果、低酸素環境での運動は通常酸素環境での運動に比較して血中乳酸濃度の上昇が亢進することが認められた。一方で、糖代謝の抑制(インスリン抵抗性の亢進)に関連する筋損傷や炎症(血清ミオグロビン、血漿インターロイキン6濃度)、酸化ストレス(尿中8-OHdG排泄量)の変化には条件間で差が認められなかった。上述の結果から、低酸素環境での運動は通常酸素環境での運動と同様に、筋損傷や炎症反応、酸化ストレスを亢進させることが明らかとなった。
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現在までの達成度 (段落) |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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次年度使用額が生じた理由 |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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次年度使用額の使用計画 |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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