研究課題
定期的な身体活動実施者では、生活習慣病の罹患率が低く、メンタルヘルス良好者が多いことが知られている。最近の研究では、積極的に体を動かす身体活動・運動とは独立して、座位や身体不活動に要する時間が長いほど、肥満や2型糖尿病などの生活習慣病の罹患率が高まることが報告され始めている。いわゆる、「座り過ぎ(too much sitting)」の健康への悪影響に注目が集まっている。そこで、本研究事業では、小学生から勤労者までの座位・身体不活動と生活習慣病やメンタルヘルスなどの健康事象との関連性を縦断的に検討し、それらの因果関係を明らかにする。また、研究代表者が蓄積してきた身体活動・運動の行動変容に関するノウハウを応用し、座位活動の行動変容ステージ尺度を開発し、その尺度を用いた座位活動時間減少を目的とした行動変容介入法を開発し、国民の活動的なライフスタイル構築に向けた確かなエビデンスを確立する。平成26年度は、小中学生約2000名の座位・身体不活動とメンタルヘルスに関する横断調査の実施、中学生における座位・身体不活動と学業成績の関連要因の2年目の縦断調査の実施、大学生約1000名の縦断調査の実施を完了するなど、当初の計画通り順調に進めることができた。
2: おおむね順調に進展している
当初の計画通り、小中学生約2000名の座位・身体不活動とメンタルヘルスに関する横断調査の実施、中学生における座位・身体不活動と学業成績の関連要因の2年目の縦断調査の実施、大学生約1000名の縦断調査の実施を完了するなど、当初の計画通り順調に進めることができたため。
当初の計画通り、小中学生の座位・身体不活動とメンタルヘルスに関する横断調査の対象人数を拡大するとともに、中学生における座位・身体不活動と学業成績の関連要因の3年目の縦断調査の実施、を進める。また、座位・身体不活動の行動変容ステージ尺度の開発に向けて、先行研究の予備調査を開始する。
研究計画がスムーズに進み、研究経費の節約ができたから。
当初予定より研究をよりスムーズに進めるため、本研究課題のサポート人数を増やし、より早期に成果を出せるようにする。
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