研究課題
70歳以上の地域在住高齢者1,213名を対象にDXA法による体脂肪率、筋肉量、握力、膝伸展力、通常歩行速度、ストライド、歩隔、アルブミン、レプチン、ビタミンD、既往歴、転倒、尿失禁、運動習慣などを調べるための包括健診を行い、サルコペニア肥満高齢者を選定した。サルコペニア肥満の選定基準は、DXA法より求めた体脂肪率32%以上+SMI5.67m/kg2未満、体脂肪率32%以上+握力17.0kg未満、体脂肪率32%以上+通常歩行速度1.0m/s未満をサルコペニア肥満と操作的に定義し、該当者307名を抽出した。サルコペニア肥満者の特徴を分析したところ、HDLコレステロール値は低く、高脂血症や骨粗鬆症の既往歴は多かった。また、腰痛や膝痛、変形性膝関節症の割合は高かった。さらに過去1年間の転倒率はサルコペニア肥満25.4%、肥満13.6%、正常16.7%であった。サルコペニア肥満改善を目的とした介入効果を検証するために包含基準と除外基準を適応し、サルコペニア肥満改善教室参加適格者139名を選定した。対象者をRCTにより、運動+栄養、運動、栄養、対照群に分けて、週2回、1回当たり60分、3ヶ月間の介入指導を行った。その結果をまとめて、JAMDA誌に公表した。公表した内容をまとめて、2017年9月18~19日にスウィスのチューリッヒで開催された13th Euro Obesity and Endocrinology Congressにて、Exercise and nutritional supplementation on community-dwelling elderly Japanese women with sarcopenic obesityとのタイトルでキーノートスピーチを行った。その後、サルコペニア肥満高齢者は何故ビタミンDが低いのか・分析方法は・基準値は、サルコペニア肥満改善のための運動プログラムの実際を紹介して欲しい、サルコペニア肥満高齢者の脂肪の分布と疾病との関連性について分析したデータを持っているのか。レプチンの変動と体脂肪減少との関連性は?等々の質問を受け、今後の研究に活かせる深い論議が出来た。
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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