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2016 年度 実績報告書

性差を考慮した「幼児版社会性・行動発達評価尺度」の開発

研究課題

研究課題/領域番号 26282204
研究機関京都教育大学

研究代表者

郷間 英世  京都教育大学, 教育学部, 教授 (40234968)

研究分担者 小谷 裕実  花園大学, 社会福祉学部, 教授 (10294266)
池田 友美  摂南大学, 看護学部, 准教授 (70434959)
井上 和久  大和大学, 教育学部, 准教授 (70738583)
加藤 寿宏  京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80214386)
落合 利佳  大阪大谷大学, 教育学部, 教授 (80435304)
清水 里美  平安女学院大学短期大学部, その他部局等, 教授 (80610526)
牛山 道雄  京都教育大学, 教育学部, 准教授 (90397836)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2019-03-31
キーワード発達 / 幼児 / 社会性 / 行動 / 発達障害 / 性差 / 尺度
研究実績の概要

本研究では、1歳から7 歳の子どもの社会性や行動の発達を評価するための、「幼児版社会性・行動発達尺度」の開発を行う。15~20分で評価が可能なものを想定している。その際、我々のこれまでの研究結果から明らかになった、子どもの発達の性差、および、気になる子や発達障害児の性差を考慮して作成する。この研究により、現代の子どもの発達のアンバランスの評価、気になる子への対応やフォロー、発達障害児の早期発見、早期診断、療育の効果、などさまざま点に活用できることが期待できる。
本年度は、1)予備調査結果の検討の継続および本調査マニュアルの完成、2)本調査の継続と小学生年齢の調査、3)性差の検討、4)成果の学会発表および論文作成、などを行った。
1)本調査マニュアルは完成したが、項目別得点化の詳細の検討や標準化の作業が残っている。2)本調査を継続し、予備調査とあわせて就学前幼児約350人、小学校低学年児約200人の調査を行うことができた。29年度も引き続き幼児を中心に本調査を行う予定である。3)性差の検討では、明らかな性差を認めたものは少なかった。これは、幼児の例数がまだ少ないためと考えられ引き続き検討を行う予定である。4)は、小児保健学会、日本発達障害学会での学会発表、および京都教育大学特別支援教育臨床実践センター年報に論文を発表した。さらに、平成29年度に28年度の成果を、日本小児神経学会、日本小児保健学会、日本発達障害学会、日本子ども健康科学会、国際知的障害発達障害学会アジア太平洋地域学会などで学会発表、また、論文を作成し投稿予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

前年度からの課題であった、①1~2歳の幼児の調査、②7、8歳の小学生の調査のうち、②は順調にデータ収集ができたが、①の1~2歳の幼児の調査が十分とはいえない。今年度も引き続き集中して行う予定である。

今後の研究の推進方策

平成29年度は、1)引き続き幼児を中心に本調査を行い、検査マニュアルおよび手引書の作成、2)本開発尺度の信頼性や妥当性の検討のため、①一定数の子どもに対する複数回の評価の試み、および、②他の検査との関連(新版K式発達検査、S-M社会生活能力検査、ソーシャルスキル尺度)、3)発達障害児のデータの収集、などを行う予定である。また、本尺度が測定している幼児の社会性とは何かを明らかにするため、日常的に保育園や幼稚園で子どもとかかわっている保育士や幼稚園教諭へ社会性の発達とは何かについての質問紙調査を行う。また、これまでの結果について、学会等での発表や論文作成を積極的に行う。

次年度使用額が生じた理由

本調査でまだデータ収集が十分ではなく、調査者への人件費や謝金に用いる予定であったものを、平成29年度の実施にまわした。

次年度使用額の使用計画

不足している本調査の実施の調査者への人件費、信頼性や妥当性のための調査のための調査者への人件費に回す予定である。

  • 研究成果

    (18件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 最近の子どもの発達の変化と発達検査の課題-新版K式発達検査を開発する立場から考える-2017

    • 著者名/発表者名
      郷間英世
    • 雑誌名

      子どもの健康科学(日本子ども健康科学会)

      巻: 17巻(1) ページ: 49-54

  • [雑誌論文] 幼児期の発達評価の現状と課題-発達検査を開発する立場から考える-2017

    • 著者名/発表者名
      郷間英世
    • 雑誌名

      発達障害研究(日本発達障害学会)

      巻: 39巻(1) ページ: 13-18

  • [雑誌論文] 発達評価における絵並べ課題の有用性2017

    • 著者名/発表者名
      大谷多加志、清水里美、郷間英世、大久保純一郎、清水寛之
    • 雑誌名

      発達心理学研究(日本発達心理学会)

      巻: 28 ページ: 12-23

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 幼児期の子どもの「しりとり」の発達2017

    • 著者名/発表者名
      田中駿、井上和久、加藤寿宏、小谷裕実、落合利佳、池田友美、清水里美、大谷多加志、郷間安美子、武藤葉子、原口喜充、大久保圭子、丸尾奈津美、鈴木万喜子、中市悠、川越奈津子、桐原彩、牛山道雄、郷間英世
    • 雑誌名

      京都教育大学特別支援教育臨床実践センター年報

      巻: 第7号 ページ: 125-131

  • [雑誌論文] 幼児期における「気になる子ども」の行動特徴2017

    • 著者名/発表者名
      川越奈津子、鈴木万喜子、郷間安美子、郷間英世
    • 雑誌名

      京都教育大学特別支援教育臨床実践センター年報

      巻: 第7号 ページ: 93-102

  • [雑誌論文] 思春期の発達障害児の心理・社会的問題-保護者に対する質問し調査を通して-2017

    • 著者名/発表者名
      桐原彩、田中駿、武藤葉子、郷間安美子、鈴木万喜子、吉川遼、田中和美、郷間英世
    • 雑誌名

      京都教育大学特別支援教育臨床実践センター年報

      巻: 第7号 ページ: 115-124

  • [雑誌論文] 特別支援学級における自閉症スペクトラムの生徒の得意な能力を生かすための指導・支援についての調査研究2017

    • 著者名/発表者名
      仲田比呂子、山口智慧、田中駿、郷間英世、佐藤克敏、佐藤美幸、牛山道雄、丸山啓史、相澤雅文、井上和久、井澤信三、姉崎弘
    • 雑誌名

      京都教育大学特別支援教育臨床実践センター年報

      巻: 第7号 ページ: 103-114

  • [雑誌論文] オランダにおける特別支援教育-学校訪問を中心とした現地調査から-2017

    • 著者名/発表者名
      吉田高徹、郷間英世
    • 雑誌名

      京都教育大学特別支援教育臨床実践センター年報

      巻: 第7号 ページ: 81-92

  • [雑誌論文] 乳幼児健診の発達評価における「ふり遊び」課題の利用可能性 : 発達スクリーニングおよび発達検査における活用2016

    • 著者名/発表者名
      大谷 多加志 , 清水 里美 , 郷間 英世 , 大久保 純一郎 , 清水 寛之
    • 雑誌名

      人間文化 = Humanities and sciences : H&S(神戸学院大学人文学会)

      巻: 39 ページ: 1-12

    • 査読あり
  • [学会発表] 性差を考慮した幼児版社会性・行動評価尺度の開発2017

    • 著者名/発表者名
      郷間英世、大久保圭子、田中駿、池田友美、井上和久、落合利佳、牛山道雄
    • 学会等名
      第59回日本小児神経学会
    • 発表場所
      大阪(国際会議場)
    • 年月日
      2017-06-14 – 2017-06-17
  • [学会発表] 思春期発達障害へのライフスキルトレーニングの経験2017

    • 著者名/発表者名
      郷間英世、小谷裕実
    • 学会等名
      第120回日本小児科学会
    • 発表場所
      東京(グランドプリンスホテル)
    • 年月日
      2017-04-14 – 2017-04-16
  • [学会発表] 性差を考慮した幼児版社会性・行動評価尺度の開発2016

    • 著者名/発表者名
      田中駿、井上和久、加藤寿宏、小谷裕実、落合利佳、池田友美、清水里美、大谷多加志、郷間安美子、武藤葉子、原口喜充、大久保圭子、丸尾奈津美、鈴木万喜子、中市悠、川越奈津子、桐原彩、牛山道雄、郷間英世
    • 学会等名
      日本発達障害学会第51回研究大会
    • 発表場所
      京都(京都教育大学)
    • 年月日
      2016-08-27 – 2016-08-28
  • [学会発表] 思春期・青年期の発達障害の子を持つ親の思いについての調査② ~親グループへの参加について~2016

    • 著者名/発表者名
      桐原彩、郷間安美子、鈴木万喜子、田中和美、田中駿、武藤葉子、郷間英世
    • 学会等名
      日本発達障害学会第51回研究大会
    • 発表場所
      京都(京都教育大学)
    • 年月日
      2016-08-27 – 2016-08-28
  • [学会発表] 性差を考慮した幼児版社会性・行動評価尺度の開発(1)2016

    • 著者名/発表者名
      郷間英世、大久保圭子、田中駿、桐原彩、池田友美、井上和久、清水里美、落合利佳、武藤葉子、川越奈津子、牛山道雄、丸尾奈津美、大谷多加志
    • 学会等名
      第63回日本小児保健協会学術集会
    • 発表場所
      大宮(ソニックシティ)
    • 年月日
      2016-06-23 – 2016-06-25
  • [学会発表] 性差を考慮した幼児版社会性・行動評価尺度の開発(2)2016

    • 著者名/発表者名
      田中駿、加藤寿宏、落合利佳、池田友美、清水里美、井上和久、武藤葉子、大久保圭子、桐原彩、牛山道雄、郷間英世
    • 学会等名
      第63回日本小児保健協会学術集会
    • 発表場所
      大宮(ソニックシティ)
    • 年月日
      2016-06-23 – 2016-06-25
  • [学会発表] Sex differences on social development of infants and preschool children in Japan2016

    • 著者名/発表者名
      Hideyo Goma, Haruka Nakaichi, Noriko Sato, Reiko Ushio, Hiromi Kotani
    • 学会等名
      第15回国際乳幼児精神保健学会
    • 発表場所
      プラハ(チェコ)
    • 年月日
      2016-05-30 – 2016-06-03
    • 国際学会
  • [図書] 発達障害事典(「保護者の障害受容過程」の項)2016

    • 著者名/発表者名
      郷間英世
    • 総ページ数
      全613ページ(担当278‐279)
    • 出版者
      丸善出版株式会社
  • [図書] 発達障害事典(「発達障害児へのパーソナリティテストの活用」の項)2016

    • 著者名/発表者名
      田中枝緒、郷間英世
    • 総ページ数
      全613ページ(担当268‐269)
    • 出版者
      丸善出版株式会社

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公開日: 2018-01-16  

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