化合物の多様性を創出することを目的とし、様々な構造のCoAチオエステルを基質として、キダチアロエ由来のIII型ポリケタイド合成酵素であるオクタケタイド合成酵素(OKS)とアサ由来ポリケタイド閉環酵素、オリベトール酸閉環酵素(OAC)の共反応を行った。その結果、ヘキサノイルCoAとマロニルCoAを基質としてOKSとOACの共反応を行うと新規ナフタレンが生産されることが判明した。さらに、OACアポ型とOAC-オリベトール酸複合体のX線結晶構造を取得し、変異導入実験を行った結果、OACは基質の結合に重要なペンチル結合ポケットを有し、Tyr72とHis78を触媒残基として用いることが明らかになった。
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