DNAの高次構造であるグアニン四重鎖(G4)は、遺伝子の転写制御等に関係し、その探索は新たな創薬標的の発見につながる。また各G4の選択的な安定化により、当該G4機能の選択的制御が可能となる。我々が開発してきた大環状ポリオキサゾール型G4リガンド(6OTD, 7OTD)を基に、ビオチン化した新規7OTDを創製した。本リガンドを用いて作製したG4アフィニティカラムを用い、ゲノム中からG4形成配列のみを探索する手法を確立した。またG4の代表的な3構造中から、2構造をそれぞれ選択的に誘起する6OTD誘導体の創製に成功した。
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