研究課題
基盤研究(B)
動物の生後の環境は脳の発達に大きな影響を及ぼし、ラットを豊かな環境で飼育すると、学習効果が高まる。我々は豊かな環境で飼育すると、海隔離飼育した個体より海馬左右でγ波の振幅が高まり、左右での同期活動も亢進することを発見した。さらに長期の飼育を行ったところ、隔離飼育ラットでも長期間で脳波は次第に成熟することが分かったが、その課程は豊かな環境飼育より遅かった。また、アストロサイトの自発的なカルシウム活動が海馬の脳波変化に、環境依存的に影響を与えることも分かった。
神経生理学および神経解剖学