研究課題
基盤研究(B)
私たちは80年代以降、水産物グローバル化の先頭を走るエビ、カツオ・マグロ(ペットフードを含む)の研究を継続してきた。グローバル化は乱獲による漁業資源の枯渇、大規模な環境破壊を引き起こしていた。また水産食品加工の現場では、国境を越えた低賃金労働者(子どもを含む)の供給体制や工場では厳しい労働者管理が敷かれていた。本研究でもグローバル化の影響はさらに悪化していた。しかしグローバル化のなかで私たちが見落としていたイワシが、日本や韓国そして東南アジア各地で多くの人びとを活かしていることを発見した。エビやマグロに頼らなくても、イワシを中心とした「民の経済」が持続的で、発展していることが明らかになった。
インドネシア社会経済論