研究課題
研究協力者を含む10名のメンバーは、豪北部海域での境界管理の変遷、インドネシア漁民および行商人の生業活動と境界認識、豪北部における日本人真珠貝漁師の生業実態と雇用主との労働争議、戦後豪北部(特に木曜島)で雇用された沖縄出身の日本人ダイバー、および豪北部で南洋真珠養殖を主導した日本企業の展開、近年の豪北部海域における難民の移動と豪国内の受け入れ体制や言説など、それぞれのテーマでの史資料の収集・分析、聞き取り調査を行った。聞き取り調査を行った地域は以下のとおり:インドネシア(パプア、中ジャワ、スラウェシ)、オーストラリア(キャンベラ、シドニー、ケアンズ、ブルーム、木曜島)、アメリカ(ロスアンジェルス)、日本(和歌山、三重、沖縄、埼玉、東京)。また、オーストラリア(キャンベラ、パース、シドニー、ブルーム)の公文書館および国立・州立図書館等で史資料収集を行った。研究組織のメンバーは、本報告の業績リストに記したように、それぞれが所属する学会や国際会議で研究成果の発表および論文執筆を精力的に行った。特筆すべきは、オーストラリア学会全国研究大会(2016年6月11-12日、於和歌山大学)にて、本研究組織のメンバー(鎌田、永田、飯笹、長津、村上)および豪州チャールズ・ダーウィン大学から招請したDr Staceyが登壇して、シンポジウム「『境界』を越える人びと:豪北部地域における人の移動と越境管理』を開催、報告はオーストラリア学会編集の予稿集に収録、また同学会誌『オーストラリア研究』に論文として掲載された。研究成果を共有するために研究会を4回開催した。また、本課題の成果を公開するために、ウェブサイトを構築中である。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2017 2016
すべて 雑誌論文 (8件) (うち謝辞記載あり 2件、 査読あり 3件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 3件、 招待講演 1件) 図書 (8件)
オーストラリア研究
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