研究課題/領域番号 |
26283018
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
長谷川 惠一 早稲田大学, 商学学術院, 教授 (60218443)
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研究分担者 |
徳江 順一郎 東洋大学, 国際地域学部, 准教授 (10610115)
佐々木 一彰 日本大学, 経済学部, 講師 (20329915)
テイラー 雅子 大阪学院大学, 経営学部, 教授 (20330376)
森岡 一憲 広島修道大学, 経済科学部, 教授 (40239629)
飛田 幸宏 白鴎大学, 経営学部, 教授 (40341771)
青木 章通 専修大学, 経営学部, 教授 (80338847)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 観光学 / 観光産業 |
研究実績の概要 |
今年度は、観光産業におけるマネジメント上の問題点を析出することに重点を置き、理論的研究と実践の観察を行った。 理論的研究の方法論としては、先行研究を丹念にレビューして、問題点を洗い出すことからはじめた。レビューの対象としたのは、日本語の文献・資料のみならず、アメリカをはじめとする海外の文献・資料についても、論点となったトピックを探るために、渉猟の対象とした。検討の対象とする文献の選定については、管理会計、経営戦略、マーケティング、地域マーケティング、人材マネジメント、事業創造、財政学・公共経済学の研究者がさまざまな専門的な見地から行った。 その一方で、わが国の観光産業におけるマネジメントの問題点を析出することが必要であるが、そのためには、研究者が執筆している論文・資料のみならず、観光産業に従事する実務家が参照するマネジメント・ジャーナルを対象として検討し、わが国の観光産業において実務上重要なマネジメントの問題点をあぶりだす準備をした。また、その論拠を確認するためには、研究の対象となった企業や組織を訪問して、実際の現場における状況のヒアリング調査をすることによる補強も試みた。 観光産業におけるマネジメントに関する実務的な問題点を把握するために、研究代表者・研究分担者がさまざまな業務で協力関係にある、国土交通省および観光庁を中心とした省庁の関連部署、ならびに、公益社団法人日本観光振興協会や社団法人日本ホテル協会などの団体およびその所属企業との情報共有を行った。 これらの作業にもとづいて、析出した問題点について、研究組織を構成する研究者が理論面および実践面の双方に照らして、学際的に検討し、問題点の論点を整理することを試みた。問題点の論点整理は、バランスト・スコアカードのフレームワークで体系づけて行った。得られた知見の一部は、すでに研究分担者が論文等で公表している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
観光産業におけるマネジメント上の問題が、当初予想した以上に多岐にわたり、かつ、根本的なレベルからの解決を図らなければならないと考えられる事項が多かったため、問題点の整理をやりきれなかった。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、観光産業におけるマネジメント上の問題点を析出するために、理論的研究と実践の観察を行う。また、観光関連する産業のうちいくつかにおいて、産業ごとにおける問題点の傾向を把握するために、アンケートによる質問票調査を予定している。これとともに、実務上の具体的なケースを詳細に検討するために、各企業または各産業に対する訪問調査を行い、実態を把握しつつ問題点の解決策についてのヒントを探り出す。
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次年度使用額が生じた理由 |
図書および消耗品の購入額が、当初予定していたより少なかったため。
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次年度使用額の使用計画 |
平成27年度に当初予定していた図書および消耗品の購入を実行する。
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