研究課題
【本研究の目的】平成26年度(2014年度)研究実績報告書に記載。【今年度の主な作業状況】加納は種村・倉西と共にラトナラクシタの後期密教註釈書『パドミニー』第1章傍論部の梵文校訂を刊行した。また、アバヤーカラグプタ著『牟尼意趣荘厳』梵本の校訂・訳注を発表した。菊谷はアバヤーカラグプタの後期密教註釈書『アームナーヤマンジャリー』第1章の校訂・訳註を進めるとともに、彼の曼荼羅儀軌書『ヴァジュラーヴァリー』の内容を分析した。倉西は『パドミニー』第9章の梵文校訂・英訳註を刊行した。種村は『パドミニー』における伝統的仏教教理による密教実践の正当化について国際仏教学会で発表した。苫米地は『アームナーヤマンジャリー』のTEIマークアップ作業を継続しつつ、同文献の梵蔵バイリンガル写本に基づく梵文テクストの電子化を行い、その作業状況について発表した。また、同書所引文献の調査結果の一部を刊行した。さらに、科研データベースの作成に関してハンブルク大学と協議を進めた。宮崎は顕教の中でも密教との関連が特に強いと考えられる神通を取り上げ、大乗仏教における神通の意義について国際仏教学会で発表した。望月はディーパンカラシュリージュニャーナの密教文献を調査し、彼が伝えた儀軌の一部を解明した。また、師のラトナーカラシャーンティとの関係も明らかにした。久間は研究全体を統括するとともに、海外学術誌の guest editor として当該科研関連の英語論文集を編集・刊行した。【学会・研究会など】第18回国際仏教学会(2017年8月20日~25日、トロント大学)で科研パネルを開催した。また、2回の国内研究会(第6回:2017年10月31日~11月5日、大正大学・人文情報学研究所、第7回:2018年2月15日~18日、大正大学)と、科研データベース研究会(2017年9月16日~17日、人文情報学研究所)を開催した。
29年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2018 2017 その他
すべて 国際共同研究 (4件) 雑誌論文 (12件) (うち国際共著 3件、 査読あり 9件、 オープンアクセス 8件) 学会発表 (16件) (うち国際学会 6件、 招待講演 1件) 備考 (3件)
密教文化
巻: 239 ページ: 印刷中
印度学仏教学研究
巻: 66-2 ページ: 191-196
池田巧・岩尾一史編『チベット・ヒマラヤ文明の歴史的展開』(京都大学人文科学研究所研究報告)
巻: なし ページ: 261-277
The Journal of the International Association of Buddhist Studies
巻: 40 ページ: 159-267
密教学研究
巻: 50 ページ: 37-50
大正大学綜合佛教研究所年報
巻: 40 ページ: 印刷中
川崎大師研究所紀要
巻: 3 ページ: (25)-(58)
巻: 66-3 ページ: 163-170
宗教研究
巻: 90(別巻) ページ: 304-305
Critical Review for Buddhist Studies
巻: 22 ページ: 9-61
巻: 39 ページ: (99)-(136)
Acta Tibetica et Buddhica
巻: 10 ページ: 55-81
https://koyasan-u.academia.edu/KazuoKano
https://tais.academia.edu/KenichiKuranishi
https://tais.academia.edu/RyugenTanemura