研究課題
基盤研究(B)
この共同研究では、東洋思想・イスラーム学の世界的碩学、井筒俊彦が構想した「東洋哲学」の思想構造を一つの有意味的な思想空間として捉え、東洋の諸宗教思想の視座を踏まえながら、井筒・東洋哲学について、比較宗教学的な視点から検討をおこなった。具体的には、3年間で合計6回、国の内外の井筒研究者と一緒に掘り下げた討議を行ない、井筒・東洋哲学の思想構造とその特徴を明らかにすることができた。さらに井筒研究に関する「井筒俊彦データベース」も一般に公開することができた。この比較宗教学的な共同研究によって、井筒・東洋哲学が内包する理論的展開の可能性も明確にすることができた。
宗教学・インド学