研究課題/領域番号 |
26284019
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
永田 靖 大阪大学, 文学研究科, 教授 (80269969)
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研究分担者 |
毛利 三彌 成城大学, その他部局等, 名誉教授 (10054503)
中尾 薫 大阪大学, 文学研究科, 准教授 (30546247)
鈴木 雅恵 京都産業大学, 外国語学部, 教授 (70268291)
瀬戸 宏 摂南大学, 外国語学部, 教授 (80187864)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | アジア演劇 / ポスト・コロニアル / アイデンティティ / シアトリカリティ / 伝統と近代化 / グローバルとローカル |
研究実績の概要 |
平成28年度は、年間を通して海外において3度の研究集会、国内において大学院生を主たる発表者にする研究集会を開催することができた。まず4月30日~5月1日の2日間、シンガポールの国立南洋理工大学教育研究所 National Institute of Education, Nannyan Technological University において開催した。ここでは、インド、シンガポール、台湾、日本から研究者およそ15名が集まり、Between Tradition and Modernity in Asian Theatreというテーマでそれぞれ研究発表とディスカッションを行った。またストックホルム大学において開催されたIFTR国際演劇学会ストックホルム大会では6月13日~16日にかけて、およそ30名の参加者のもとで、23本の研究発表を行い、実りのある議論を行った。さらには2017年2月18日~19日の両日、研究集会をインドのジャイプールのマニパル大学Manipal Universityで開催した。ここではフィンランド、シンガポール、台湾、フィリピン、韓国、マレーシア、日本から研究者が集まり、9本の研究発表を行い、ディスカッションを行った。さらに11月には、国立韓国藝術綜合学校演劇院、上海戯劇学院、そして大阪大学文学研究科演劇学研究室の大学院生たちの交流と研究発表の場として、The 4th International Asian Theatre Conference をAsian Theatricality and Identityというテーマのもと、大阪大学において開催した。ここでは韓国から5名、上海から4名、日本から5名の大学院生が発表し、また教員もそれぞれ1名ずつ研究発表を行い、ディスカッションで理解を深めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究集会の多い年度となったが、予定通り実施できた。それぞれの研究集会において各研究発表はもとより、多くのアジア演劇研究者やアジアの演劇研究者との豊かな議論を展開することができた。人的ネットワークも構築されつつあり、今後の研究活動に役立てることができるだろう。
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今後の研究の推進方策 |
今後は構築しつつあるネットワークを最大限活かして、共同研究活動を展開していく。具体的なテーマでの研究会を開催してアジア地域における演劇研究の一層の展開を図ることとする。また今後はアジアにおける大学院生の研究活動にも注力し、韓国、中国、台湾、日本の大学院生の研究集会を、さらに東南アジア諸国の院生の参加も促すような取組にしていきたい。また今後は刊行物を出版することにも尽力していき、研究の一層の深化を図っていきたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度に研究集会での論文集を刊行する予定であり、その分の予算を確保していた。ところが複数の出版社からの申し出があり、議論の結果、論文集はインドの出版社で刊行予定とすることとした。そのための予算はこの論文集には使用しないこととしたため。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度は最終年度であるので、これまでの研究集会の報告集を作成するつもりである。また研究会も本年度同様活発に行う予定であり、必要経費として計上している。
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