研究課題/領域番号 |
26284023
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
秋山 聰 東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (50293113)
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研究分担者 |
板倉 聖哲 東京大学, 情報学環・学際情報学府, 教授 (00242074)
佐藤 康宏 東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (50141990)
高岸 輝 東京大学, 人文社会系研究科, 准教授 (80416263)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 美術史 / 比較美術史 / 宗教美術史 / 宮廷美術 / レガリア / コレクション |
研究実績の概要 |
27年度同様に、宮廷と美術についての比較美術史的観点からの検討を目指し、日本・東洋・西洋美術史班それぞれに諸地域の宮廷美術について調査研究を行ないつつ、これまでの成果の発信に努めた。日本美術班の研究分担者と連携研究者等によるこれまでの研究成果に基づいた『天皇の美術史』(全六巻)の刊行が開始され、28年度内に二巻が上梓された。また10月にハイデルベルク大学で開催された看聞日記についてのワークショップの企画に参画し、研究成果の一旦を基調講演として発表した。近世担当研究分担者は、宮廷絵画の主題たる物語絵や歌仙絵の近世における変容の諸相を、岩佐又兵衛に即して探求した。東洋美術班は、東京で2度研究集会を催すとともに、台北、京都、米国ワシントン等で元代および高麗王国、室町足利家等の宮廷コレクションについての研究成果の発信に努めた。西洋美術班は5月および9月にオーストリア、チェコでの宮廷美術および宝物関連の調査研究を行なった上で、日本・東洋美術班の成果を踏まえて、比較美術史的研究の成果を1月にフィレンツェにおいて発表し、欧米の研究者と意見交換をする機会を得た。また2月にはハイデルベルク大学のD・アイヒベルガー教授を招聘し、16世紀末バイエルン宮廷における結婚式についての講演をしていただくとももに、徳川家における結婚式との比較を行なった。なお、昨年度から着手したレガリアについての比較研究は、さらに著しい進捗をみ、その成果は29年度にベルギーの出版社から刊行される論文集に掲載されるが、和文による論考もやはり29年度には公刊される予定である。なお、本研究の成果に対する海外からの関心が予想よりも高く、メンバーの海外機関での発表が増加したため、国内での研究集会による本研究の成果の発信は、今年度に行なうこととなったが、宮廷美術の国際的な比較研究を有効に展開するための基礎を固めることができた。
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現在までの達成度 (段落) |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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次年度使用額が生じた理由 |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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次年度使用額の使用計画 |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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