本研究は、世界的に再評価が進められている戦後日本映画における国際的な流通過程を調査し、上映形態、批評、観客の反応など受容全般の資料を収集、分析するとともに、同時代から近年までの研究動向を理論的、歴史的に検証することで、その全体像を把握することを目的とした。西欧、北米のみならず、東欧、東アジアでも研究調査を行うとともに、各地で関連のワークショップ、講演会を開催した。また国内では、2016年度に『遠くからの観察者からーー海外における日本映画研究の変遷』、2017年度に北米の映画学会Kinema Clubとの共同で『Japanese Film Studies “Abroad”』を開催した。
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