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2018 年度 実績報告書

観世家のアーカイブの形成と室町期能楽の新研究

研究課題

研究課題/領域番号 26284037
研究機関東京大学

研究代表者

松岡 心平  東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (70173812)

研究分担者 小川 剛生  慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (30295117)
落合 博志  国文学研究資料館, 研究部, 教授 (50224259)
高橋 悠介  慶應義塾大学, 斯道文庫(三田), 准教授 (40551502)
山中 玲子  法政大学, 能楽研究所, 教授 (60240058)
高桑 いづみ  独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所, その他部局等, 特任研究員 (60249919)
小林 健二  国文学研究資料館, 研究部, 教授 (70141992)
宮本 圭造  法政大学, 能楽研究所, 教授 (70360253)
天野 文雄  京都造形芸術大学, 舞台芸術研究センター, 教授 (90201293)
横山 太郎  跡見学園女子大学, 文学部, 教授 (90345075)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2019-03-31
キーワード国文学 / 能楽 / 観世文庫
研究実績の概要

(1)観世文庫の書誌調査:観世文庫所蔵能楽関係資料のデジタル・アーカイブ「観世アーカイブ」の拡充と、目録の完成のため、観世文庫において数日間にわたる原本調査を5回にわたって行った(7月21日~23日、9月22日~24日、12月26日~28日、2月22日~24日、3月24日~26日)。この原本調査により、撮影したデジタル画像に基づいて作成していた資料解題を見直し、新たな書誌情報を加え、その結果を文献データベースに統合した。
(2)観世文庫の書誌解題目録の編纂:これまで観世文庫所蔵能楽関係資料を、A謡本、B伝書・注釈等、C付、D史料、E狂言、Fその他、の大分類に分け、各分類毎にさらに細目を設けて分類してきた。ただし、全体が見渡せるようになった段階で、個別の資料について大分類を変更する必要が出てきたものや、細目をさらに細分化する必要性が生じ、その見直し作業を継続して行った。この作業は完了したものの、全体にわたる不統一を改める作業や、書名や解題の内容の点検・見直し作業は予想以上に問題が多く、当初の予定通り書誌目録を刊行する段階にまでは至らなかった。ただし、仮目録は作成することができ、目処はついたため、残りの課題を解決して、来年度中に刊行する予定である。
(3)室町期能楽の研究:室町幕府の正月の祝言として催されていた松囃子がのちに定例化し、江戸幕府の年始の重要な行事である謡初へ発展していく過程を研究した。特に室町時代の松囃子については、定例化するまでの変遷に着目し、武家による素人の松囃子から猿楽などの芸能者による松囃子へ移行する過程を考察し、論文にまとめた。

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額が生じた理由

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額の使用計画

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (30件)

すべて 2019 2018 その他

すべて 雑誌論文 (21件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 2件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 変化し続けてきた能2019

    • 著者名/発表者名
      天野文雄
    • 雑誌名

      『民族藝術』

      巻: 35 ページ: 6-7

  • [雑誌論文] 能舞台と演技2019

    • 著者名/発表者名
      天野文雄
    • 雑誌名

      『舞台芸術』

      巻: 22 ページ: 163‐170

  • [雑誌論文] 『申楽談儀』十八条の『鐘の能』について2019

    • 著者名/発表者名
      天野文雄
    • 雑誌名

      『おもて』

      巻: 139 ページ: 4-6

  • [雑誌論文] 『張良』の「沓」の演出について2019

    • 著者名/発表者名
      天野文雄
    • 雑誌名

      『銕仙』

      巻: 688 ページ: 4-6

  • [雑誌論文] 『難波』の小書「羯鼓出之伝」のこと2019

    • 著者名/発表者名
      天野文雄
    • 雑誌名

      『能』

      巻: 728 ページ: 6-7

  • [雑誌論文] 能であることの先へ―ミュンヘン・カンマーシュピーレ『 NO THEATER』2019

    • 著者名/発表者名
      横山太郎
    • 雑誌名

      『ASSEMBLY』

      巻: 3 ページ: 42‐46

  • [雑誌論文] 松囃子から謡初へ2018

    • 著者名/発表者名
      松岡心平
    • 雑誌名

      『観世』

      巻: 85‐9 ページ: 26-33

  • [雑誌論文] 「二人の三郎」からみた室町時代「能作」史2018

    • 著者名/発表者名
      天野文雄
    • 雑誌名

      『中世文学』

      巻: 63 ページ: 48‐57

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 《三輪》の作意、その総合的な把握2018

    • 著者名/発表者名
      天野文雄
    • 雑誌名

      『おもて』

      巻: 136 ページ: 7-9

  • [雑誌論文] 「護法型再考」補遺2018

    • 著者名/発表者名
      天野文雄
    • 雑誌名

      『おもて』

      巻: 137 ページ: 7-9

  • [雑誌論文] 足利義政下賜観世家旧蔵の千鳥の面箱について2018

    • 著者名/発表者名
      天野文雄
    • 雑誌名

      『おもて』

      巻: 138 ページ: 8-9

  • [雑誌論文] 観世流の『国栖』の詞章とその来歴2018

    • 著者名/発表者名
      天野文雄
    • 雑誌名

      『銕仙』

      巻: 680 ページ: 3‐5

  • [雑誌論文] 二つの『竹生島』女体とその来歴2018

    • 著者名/発表者名
      天野文雄
    • 雑誌名

      『国立能楽堂』

      巻: ‐ ページ: 25-28

  • [雑誌論文] 夕顔―前シテの登場と後場の舞2018

    • 著者名/発表者名
      高桑いづみ
    • 雑誌名

      『銕仙』

      巻: 686 ページ: 4-6

  • [雑誌論文] 観世家のルーツをたどる旅―音阿弥の三百回忌法要と観世元章2018

    • 著者名/発表者名
      宮本圭造
    • 雑誌名

      『観世』

      巻: 85‐6 ページ: 28-35

  • [雑誌論文] 能〈項羽〉のツレ虞氏は必要不可欠か2018

    • 著者名/発表者名
      宮本圭造
    • 雑誌名

      『銕仙』

      巻: 685 ページ: 3‐4

  • [雑誌論文] 地獄蘇生の春日霊験譚と解脱房貞慶2018

    • 著者名/発表者名
      高橋悠介
    • 雑誌名

      『国宝春日大社のすべて』(奈良国立博物館)

      巻: ‐ ページ: 182‐182

  • [雑誌論文] 散逸曲〈仏頭山〉の題材と環境2018

    • 著者名/発表者名
      高橋悠介
    • 雑誌名

      『能と狂言』

      巻: 16 ページ: 130‐137

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 能楽に摂取された法華・阿弥陀・観音融和の偈句―「昔在霊山名法華」偈の源流と展開2018

    • 著者名/発表者名
      高橋悠介
    • 雑誌名

      『画期としての室町―政事・宗教・古典』(勉誠出版)

      巻: ‐ ページ: 230‐248

  • [雑誌論文] 観世文庫の文書112 慶長二年秀吉朱印状「観世座支配之事」2018

    • 著者名/発表者名
      小川剛生
    • 雑誌名

      『観世』

      巻: 85-7 ページ: 1-1

  • [雑誌論文] 観世文庫の文書115 身構えの人体図2018

    • 著者名/発表者名
      横山太郎
    • 雑誌名

      『観世』

      巻: 85-10 ページ: 1-1

  • [学会発表] 能に描かれた紀州の神仏―《巻絹》について2019

    • 著者名/発表者名
      高橋悠介
    • 学会等名
      紀州地域学共同研究集会シンポジウム「熊野・紀伊路と能楽」
  • [学会発表] Variant stage directions in Noh: signs of creativity or authority?2018

    • 著者名/発表者名
      山中玲子
    • 学会等名
      EAST AND WEST
    • 国際学会
  • [学会発表] Repression of Free Acting in Noh: Media that Describe Kata (patterns) in Modern Times2018

    • 著者名/発表者名
      横山太郎
    • 学会等名
      EAST AND WEST
    • 国際学会
  • [学会発表] 技術と身体の内と外―木村素衛を再読する2018

    • 著者名/発表者名
      横山太郎
    • 学会等名
      表象文化論学会
  • [学会発表] 能と大衆文化2018

    • 著者名/発表者名
      横山太郎
    • 学会等名
      日本演劇学会
  • [学会発表] 能作品の仏教語句を考える2018

    • 著者名/発表者名
      高橋悠介
    • 学会等名
      研究集会「能楽資料研究の可能性」
  • [学会発表] 金春禅竹と自然表象2018

    • 著者名/発表者名
      高橋悠介
    • 学会等名
      ワークショップ「和漢の故事人物と自然表象―16、7世紀の日本を中心に」
  • [図書] 『描かれた能楽』2019

    • 著者名/発表者名
      小林 健二
    • 総ページ数
      360
    • 出版者
      吉川弘文館
    • ISBN
      9784642016599
  • [備考] 観世アーカイブ

    • URL

      http://gazo.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/kanzegazo/

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公開日: 2019-12-27  

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