研究課題/領域番号 |
26284039
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
堀川 貴司 慶應義塾大学, 斯道文庫(三田), 教授 (20229230)
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研究分担者 |
佐々木 孝浩 慶應義塾大学, 斯道文庫(三田), 教授 (20225874)
一戸 渉 慶應義塾大学, 斯道文庫(三田), 准教授 (20597736)
川上 新一郎 慶應義塾大学, 斯道文庫(三田), 教授 (50169679)
高橋 智 慶應義塾大学, 斯道文庫(三田), 教授 (80216720)
住吉 朋彦 慶應義塾大学, 斯道文庫(三田), 教授 (80327668)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 書誌学 / 古典籍 / 解題目録 / データベース |
研究実績の概要 |
第二年度である本年度は、目録データの入力を中心に行った。 ノートパソコン2台を新たに購入し、分担者およびアルバイトによる入力を一層効率的に進められる環境を整備した。その上で、前年度に引き続き普通書約1,700点の入力を行った。これは、全体の約8割に相当する。また、特殊文庫については、外部委託により安井文庫約1,100点すべての入力を終え、点検確認も行い、データベースに搭載出来る状態になった。他に、大曾根文庫約400点は整理および目録作成を行い、同時にデータを確保した。また、浜野文庫に関しては、2010年に汲古書院より刊行された冊子体目録について、出版社との取り決めによりPDFファイルを刊行後5年以降は自由に活用できることとなっており、そのデータを確保した。同文庫については、ほかに、冊子体目録には収められていない書簡・筆跡類約400点についてのタイトルのみの目録を作成した。この結果、点数の多い未入力の文庫としては、坦堂文庫を残すのみとなった。 書誌・解題については、貴重書および一般書の一部について書誌カード等を用いた作成を行った。 そのほか、普及活動として、安井文庫については、例年夏休みに宮崎市の小中学生が地元出身の偉人である安井息軒の足跡を訪ねて都内および埼玉県川口市のゆかりの場所を見学する一環として斯道文庫にも訪問するので、それに合わせて簡単なパンフレットを作成し、概要の説明に役立てた。 データベースの試作に関しては、担当分担者が代表者を務める別の科研の研究が大詰めを迎えていることもあり、今年度内での開始ができなかった。次年度以降の課題である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当該年度内に予定していたデータベースの試作にまでは至らなかったが、目録データ入力に関しては予想以上の進展があった。信頼できる入力者を複数確保できたことにより、データの信頼度が増し、点検校正の手間が省けたため、今後のデータベース搭載がスムーズに進むことと考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
データベースの仕様について早急に検討を進め、安井文庫等のデータを用いた実験を行うとともに、残りの特殊文庫、旧斯道文庫、未整理の特殊文庫等のデータ入力を進めていく。 また、貴重書を中心として、書誌・解題の作成を行い、データ化を進める。
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次年度使用額が生じた理由 |
データベース構築のための費用を見込んでいたが、当該年度はデータ入力に集中し、データベース構築にまで至らなかったため、次年度使用額が生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
引き続きデータ入力を着実に進めていくとともに、年度前半にデータベース構築のための業者との打ち合わせ等を行い、仕様を定め、これまでに点検校正を終えたデータを使用して、試作に入っていくこととする。
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