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2017 年度 実績報告書

斯道文庫所蔵古典籍解題目録データベースの作成

研究課題

研究課題/領域番号 26284039
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

堀川 貴司  慶應義塾大学, 斯道文庫(三田), 教授 (20229230)

研究分担者 佐々木 孝浩  慶應義塾大学, 斯道文庫(三田), 教授 (20225874)
一戸 渉  慶應義塾大学, 斯道文庫(三田), 准教授 (20597736)
高橋 悠介  慶應義塾大学, 斯道文庫(三田), 准教授 (40551502)
住吉 朋彦  慶應義塾大学, 斯道文庫(三田), 教授 (80327668)
矢島 明希子  慶應義塾大学, 斯道文庫(三田), 助教 (20803373)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2019-03-31
キーワード書誌学 / 古典籍 / 解題目録 / データベース
研究実績の概要

第四年度である本年度は、目録データの入力を引き続き進めつつ、前年度試作したデータベースシステムの点検・改良を進め、年度末に試験公開にこぎつけた。
目録データ入力については、浜野文庫のPDFファイルからエクセルデータへの変換が困難で、アルバイトによる手入力に切り替えたため、年度内に半分程度しか進まなかった。また、新たに明治仏教史編纂所蔵書についてもデータ入力を進め、ほぼ終了し、点検段階に入っている。既に入力済みのデータについては、丹澤文庫・大曾根文庫・ガスパルドヌ文庫・藤田和田文庫等、整理段階でデータ化していたものの、本データベースのフォーマットと一部齟齬があったものを修正し、搭載可能な形にした。
未整理本については、横山・松本文庫が半分程度終わったところで、今関文庫に取りかかり、洋装本を段ボールから取り出して清掃・仮番号付与・配架を終え、整理に取りかかった段階である。また、一般蔵書の未整理本はほぼ整理を終えた。
データベースは、システムやインターフェースの改良、異体字同定の組み込み、キーワード検索の範囲拡大等の調整を終え、最終点検を行った安井文庫データを搭載、年度末に試験公開を行うに至った。現在は斯道文庫ホームページから入れるようになっている。
パンフレット「斯道文庫―蔵書と研究―」については、上記の進捗状況を反映させた改訂版を刊行した。英語版刊行は本研究終了後に行うこととし、かわりに斯道文庫ホームページの英語版を作成、掲載した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

最大の目標であったデータベースの試験公開を果たしたことにより、以後はデータの作成・点検に集中できるようになったので、最終年度を前にしておおむね順調に進展していると言える。ただし、未整理本等については来年度中にすべての整理とデータ作成を終えられるか、現在の段階では未確定であり、予定以上の進展とは言えないため。

今後の研究の推進方策

既にデータ入力を終えた旧斯道文庫・丹澤文庫・大曾根文庫・永島文庫・林泰輔自筆稿本類・服部大方自筆稿本類・藤田和田文庫について、最終点検を経てデータベースに搭載する。入力中の浜野文庫・明治仏教史編纂所蔵書も、入力を終え次第点検・搭載する。その他、一部未入力の一般蔵書・椎本文庫・亀井家学文庫等も漸次入力するとともに、未整理本を含む横山・松本文庫および今関文庫の整理を進める。
以上の成果をパンフレット「斯道文庫―蔵書と研究―」改訂版に反映させるとともに、『斯道文庫論集』等により発信する。

次年度使用額が生じた理由

コンピュータ関係の機器購入は緊急の必要が無かったため見送ったこと、アルバイト人員の複数確保がむずかしく、人件費が予定を下回ったこと、データベース構築のための業者への支払いが予想以上に低額で済んだこと、等により、支出が抑えられたため次年度使用額が生じた。
次年度は、人件費、業者への支払いのほか、サーバ等コンピュータ関係機器の更新、各地研究機関への視察、目録作成に関わる参考図書の購入など、データベース完成に資するための使用を考えている。

次年度使用額の使用計画

30年度が最終年度であるため、記入しない。

備考

研究実績の概要で述べた、試験公開済のデータベースである。

  • 研究成果

    (13件)

すべて 2018 2017 その他

すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 3件、 招待講演 3件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 新脩資料一覧2018

    • 著者名/発表者名
      堀川貴司
    • 雑誌名

      斯道文庫論集

      巻: 52 ページ: 115-198

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 平安時代物語作品の形態について―鎌倉・南北朝期の写本・古筆切を中心として―2018

    • 著者名/発表者名
      佐々木孝浩
    • 雑誌名

      斯道文庫論集

      巻: 52 ページ: 1-33

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 大師流と入木道書―架蔵岡本保考宛妙法院宮真仁法親王書状小考―2018

    • 著者名/発表者名
      一戸渉
    • 雑誌名

      斯道文庫論集

      巻: 52 ページ: 35-64

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 斯道文庫蔵『〔高野山秘記〕』翻刻・解題2018

    • 著者名/発表者名
      高橋悠介
    • 雑誌名

      斯道文庫論集

      巻: 52 ページ: 65-85

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 日本における『毛詩艸木鳥獸蟲魚疏』の出版―和刻本と図解本2018

    • 著者名/発表者名
      矢島明希子
    • 雑誌名

      斯道文庫論集

      巻: 52 ページ: 87-114

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 五山文学における総集と別集─編成を中心に─2017

    • 著者名/発表者名
      堀川貴司
    • 雑誌名

      日本中国学会報

      巻: 69 ページ: 214-227

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 蔵書印について2017

    • 著者名/発表者名
      堀川貴司
    • 雑誌名

      杏雨

      巻: 20 ページ: 63-87

  • [学会発表] 中世密教聖教の表紙をめぐって2018

    • 著者名/発表者名
      高橋悠介
    • 学会等名
      国際ワークショップ「聖なるテクストのマテリアリティ」(日本学術振興会研究拠点形成事業(A.先端拠点形成型)「テクスト学による宗教文化遺産の普遍的価値創成学術共同体の構築」主催、於ハイデルベルク大学)
    • 国際学会
  • [学会発表] Late Medieval Publishing Culture In Japan During The 14th And 16th Centuries(中世後期の出版文化: 14-16世紀の日本における)2018

    • 著者名/発表者名
      住吉朋彦
    • 学会等名
      UCLA Library Colloquium(UCLA図書館講演会)
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] 蔵書印からわかること2017

    • 著者名/発表者名
      堀川貴司
    • 学会等名
      安田女子大学日本文学会学術講演会
    • 招待講演
  • [学会発表] 日本古典籍の装訂から見る中国古典籍への疑問2017

    • 著者名/発表者名
      佐々木孝浩
    • 学会等名
      第2回域外漢籍研究国際学術検討会(南京大学域外漢籍研究所主催)
    • 国際学会 / 招待講演
  • [図書] 図書寮漢籍叢考2018

    • 著者名/発表者名
      住吉朋彦(編)
    • 総ページ数
      486
    • 出版者
      汲古書院
    • ISBN
      9784762912269
  • [備考] 斯道文庫所蔵典籍解題目録データベース

    • URL

      http://db.sido.keio.ac.jp/sido-tenseki/

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公開日: 2018-12-17  

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