研究課題/領域番号 |
26284045
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
野中 進 埼玉大学, 教養学部, 教授 (60301090)
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研究分担者 |
村田 真一 上智大学, 外国語学部, 教授 (00265555)
中村 唯史 山形大学, 人文学部, 教授 (20250962)
三浦 清美 電気通信大学, 情報理工学部, 教授 (20272750)
貝澤 哉 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (30247267)
GRECKO Valerij 神戸大学, 国際文化学部, 講師 (50437456)
長谷川 章 秋田大学, 教育文化学部, 教授 (60250867)
井上 まどか 清泉女子大学, 文学部, 講師 (70468619)
佐藤 千登勢 法政大学, 国際文化学部, 准教授 (90298109)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 文化学 / 国際研究者交流 / ロシア / 大韓民国 / 台湾 |
研究実績の概要 |
平成26年度「ロシア文化学の構築―国際共同研究に基づく創出的アプローチ」では以下の研究活動を行った: (1)研究セミナーの開催 ①国際セミナー「ロシアの外なる他者、内なる他者」2014年6月28日、於早稲田大学、②国際セミナー"The Evolution of Russian Literature and Culture in the 19th and 20th Century"(韓国外国語大学准教授キム・スフヮン氏との共催)2015年3月21日、於韓国外国語大学(ソウル)。(2)国際会議への参加と関連資料収集 ①中村唯史(山形大学教授・研究分担者)2014年5月24-25日、中国文化大学(台湾)「ロシア語・ロシア文学の研究と教育の諸問題」、②籾内裕子(早稲田大学非常勤講師・研究協力者)2014年6月26-28日、ペテルブルグ大学「東洋文学の諸問題」、③野中進(埼玉大学教授・研究代表者)2014年9月23-25日、世界文学研究所(モスクワ)、第8回国際プラトーノフ学会、④グレチュコ、ヴァレリー(神戸大学非常勤講師・研究分担者)2014年10月24-25日、台湾大学 "Crisis, Changes, and Chances: The European Conundrum"にそれぞれ参加し、学術報告を行った(業績表参照)。(3)国内学会報告 野中進(埼玉大学教授・研究代表者)日本ロシア文学会第64回全国大会、2014年11月1-2日、於山形大学、での参加・報告(業績表参照)。(4)その他学術論文などの発表(業績表参照) 以上のように、本研究では多岐にわたり研究活動を行った。文学研究にとどまらず、映画や思想、宗教を併せた「ロシア文化学」を日本から国際的に発信し、他国(とりわけロシアと東アジア)との制度的な研究交流を強めるという目標に向かって、着実なスタートが切れたと考えられる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究では、ロシア本国での文化研究の発展状況を分析するとともに、わが国のロシア文化研究の成果を積極的に国際的に発信し、かつ外国のロシア研究者との集団的・制度的な研究交流体制を築くということを目的としている。その意味では、当該年度は国際セミナーの開催や国際会議への参加(それもたんに学術報告を行うだけでなく、今後の共同研究体制について協議を行っている)を積極的に進めることができた。おおむね順調に進展していると評価される。
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今後の研究の推進方策 |
今後は初年度と同様、本研究のテーマに即して、各自の研究の成果報告を国際的な舞台で行いつつ、各国(とくにロシアと東アジア)との共同研究体制を築くことを目指す。平成27年度についていえば、日本で国際東欧・中央研究協議会(ICCEES)幕張世界大会が開かれることになっており、このときに海外共同研究者を招へいし、上記の計画をさらに前進させたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
招へい予定者であったアンナ・アニーソワ准教授(極東連邦大学・ロシア)が、ご自身の事情により、平成26年度中の来日が不可能になり、招へい費用およびそれに関連する諸費用が未使用となった。
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次年度使用額の使用計画 |
アンナ・アニーソワ准教授を平成27年8月上旬に招へいし、国際会議で共同セミナーを行う予定である。
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