研究課題/領域番号 |
26284045
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
野中 進 埼玉大学, 人文社会科学研究科(系), 教授 (60301090)
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研究分担者 |
村田 真一 上智大学, 外国語学部, 教授 (00265555)
中村 唯史 京都大学, 文学研究科, 教授 (20250962)
三浦 清美 電気通信大学, 情報理工学域, 教授 (20272750)
貝澤 哉 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (30247267)
Grecko Valerij 神戸大学, 国際文化学部, 講師 (50437456)
長谷川 章 秋田大学, 教育文化学部, 教授 (60250867)
井上 まどか 清泉女子大学, 文学部, 准教授 (70468619)
佐藤 千登勢 法政大学, 国際文化学部, 准教授 (90298109)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | ロシア文化 / 文化学 / 文化研究 / 国際交流 |
研究実績の概要 |
本プロジェクトはロシア文化とその研究(文化研究、文化学)の最新の傾向を踏まえつつ、このテーマについて東アジアからの世界的発信・貢献を行うという目標を掲げている。平成28(2016)年度は最終年度前年度ということで、この目標実現のため、共同研究を続けてきた。研究実績概要はおおよそ以下の通りである: (1)ロシア文学研究者ヴァレリー・ファテーエフ氏、アレクサンドル・アレクサンドロフ氏を招へいし、国際セミナー("Beseda 2016: Russian Culture Old and New, Tradition and Evolution"、12月3日、於早稲田大学・戸山キャンパス)を開催した。このセミナーでは日本側からも3名の報告者が出たが、うち2名はポスドクであり、本プロジェクトで重視している若手支援を実現した。 (2)国際会議への参加、国際論集への寄稿:前年度に引き続き、国際会議に積極的に参加し、国際論集への寄稿も行った。詳しくは業績欄を参照のこと。 (3)国際共同論集『遠い東、近いロシア』第2号の編集作業に入り、投稿論文の国際公募、韓国の共同編集者との打合せなどを進めた。第2号の発刊は平成29年度中を予定している。国際公募に対しては多くの応募があったが、特にロシアからはペテルブルグ、クラスノヤルスク、ウファ、バルナウルなど多くの地域・都市から申請があった。これは前年度に出版した第1号の成果(ウクライナとロシア、日本で学術書評が出た)、および(2)の活動を通じて作り上げたネットワークの成果と思われる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
国際会議への参加、国際論集の編集、国際セミナーの開催などを通じて、本プロジェクトのコンセプトである「国際的な研究チームによる創発的共同研究」を実現できていると思われる。ロシアでもペテルブルグの他にシベリア、アルタイなどの研究者とのネットワークができ、モスクワ一極集中を脱したのが、今後に向けて重要であると。また東アジアでも、台湾・中国とのネットワークも形成されつつある。 ロシア文化研究に関しては分野によって研究進捗状況に差はあるが、おおむね順調に進展していると思われる。
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今後の研究の推進方策 |
平成29(2017)年度は最終年度であるため、成果報告のための国際論集の編集・出版を行う。 同年4月、7月に国際セミナーを開く他に、10月にもエレーナ・コレースニコワ(ペテルブルグ)、ナターリヤ・コフトゥン(クラスノヤルスク)を招へいし、日本のロシア文学界とロシア側のネットワーク強化に努める。 これらの成果を土台に、本研究事業の後続プロジェクトを立ち上げられるよう、国内外の研究者とのネットワークをさらに強固にする。
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次年度使用額が生じた理由 |
国際会議に出張予定であったが、会議主催が次年度に繰り越しになったため、次年度使用額が生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
平成29年度に上記当該学会に参加する予定である。
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