研究課題/領域番号 |
26284054
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研究機関 | 多摩美術大学 |
研究代表者 |
安藤 礼二 多摩美術大学, 美術学部, 准教授 (20445620)
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研究分担者 |
杉本 良男 国立民族学博物館, 民俗文化研究部, 教授 (60148294)
吉永 進一 舞鶴工業高等専門学校, 人文科学部門, 教授 (90271600)
赤井 敏夫 神戸学院大学, 人文学部, 教授 (00192873)
稲賀 繁美 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (40203195)
橋本 順光 大阪大学, 文学研究科, 准教授 (80334613)
岡本 佳子 国際基督教大学, アジア文化研究所, 研究員 (70468560)
Capkova Helena 早稲田大学, 国際教養学術院, 助教 (80631332)
荘 千慧 大阪大学, 文学研究科, 研究員 (50711123)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 比較文学 / 比較宗教学 / トランスカルチャル |
研究実績の概要 |
2016年度は、当初最終年度に予定していた海外から専門の研究者を招聘しての国際カンファレンスを、研究の順調な進展を鑑み、一年前倒しをして、実施することが可能になった。コルゲート大学からジョスリン・ゴドゥイン、エアフルト大学からマルコ・パシ、ハダースフィールド大学からレイチェル・カウギル、カリフォルニア大学からマーク・ベビアを招聘し、2017年3月7日と8日の両日、研究分担者および協力者の全員が参加し、大阪の国立民族学博物館で公開の国際カンファレンス「近代と秘教的ネットワーク:神智学、芸術、文学、政治」を開催した。また、3月11日には海外からの招聘者からの報告を中心に、京都人文科学研究所でラウンドテーブルももたれた。 国際カンファレンスは、神智学と20世紀の芸術をめぐるゴドウィンの基調講演をはじめとして、全体として5つのセッションに分かれ、1日目の第1セッションでは「文学と秘教」の問題、第2セッションでは「芸術(美術および音楽)と秘教」の問題、2日目の第3セッションでは「政治と秘教」の問題、第4セッションでは「大正時代の日本と秘教」の問題が論じられ、第5セッションでは「総合討論」が行われた。神智学の問題を、これほど多様な視点から、しかも国際的な規模で論じるカンファレンスが日本で開催されるのははじめてのことである。研究の最前線に立つ研究者の報告を聞き、討議を行うことで、これまでの調査研究に一つの総合が与えられるとともに、今後の方針を定めることができた。 国際カンファレンス以外の調査としては、大正期の日本の神智学運動を代表する鈴木大拙、ビアトリス夫妻の蔵書および書簡が保管されている松ヶ岡文庫の整理調査を継続して行った(赤井、安藤、吉永が参加)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
最終年度に予定していた海外からの専門研究者を4名招聘して国際カンファレンス「近代と秘教的ネットワーク:神智学、芸術、文学、政治」を1年前倒して実現することができたため。海外のみならず、国内からも専門の研究者を招聘してのカンファレンスであったため、これまでの成果を再検討し、今後の課題も明瞭になった。国際カンファレンスの結果をもとに、当初予定していた以上の調査研究が期待できる。
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今後の研究の推進方策 |
1年前倒しで実現できた国際カンファレンスの成果に基づき、今後は、さらに調査研究を進めていく。 その成果報告の場として、海外から専門の研究者を招聘し、研究会を開催する予定である。研究会へは研究代表者、研究分担者、研究協力者のすべてが参加し、これまでの研究調査結果を報告し、相互に議論した上で、研究全体の成果をまとめ、広く社会一般に報告したいと考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成29年3月に国際カンファレンスを実施するため、助成金を前倒しで請求したが、海外招聘者および国内招聘者の旅費およびその他諸経費が予定していたよりも安く抑えることができたため、繰越金が生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度使用額は、平成29年度分と合わせて、本研究の関係資料等の物品の購入(約40万)、各人の研究会への参加のための旅費(約51万)、海外から専門研究者を招くための招聘旅費(約95万)、海外から招聘を行った研究者および国内調査時の研究協力者への人件費・謝金(約15万)として使用する予定である。
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