研究課題/領域番号 |
26284060
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 一部基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 青森中央学院大学 |
研究代表者 |
加藤 澄 青森中央学院大学, 経営法学部, 教授 (80311504)
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研究分担者 |
斉藤 まなぶ 弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (40568846)
角岡 賢一 龍谷大学, 経営学部, 教授 (70278505)
中村 和彦 弘前大学, 医学研究科, 教授 (80263911)
飯村 龍一 玉川大学, 経営学部, 教授 (80266246)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 自閉症スペクトラム障害 / コーパス / SFL / 選択体系機能言語学 / ASD / 談話分析 / 自然言語処理 / 語用論的障害 |
研究成果の概要 |
自閉症スペクトラム障害(ASD)と統合失調症は、社会適応に困難を持つ点で共通性があるが、社会的行為である対人的相互作用における両者の言語行動の違いと共通点を明らかにするために、そしてASD児/者の言語行動の系統的・総体的マッピングを実現するために、①ASD児/者及び定型発達児/者の話し言葉のコーパスを構築、②選択体系機能言語学の枠組みによる日本語の語彙-文法資源の選択網を作成、③構築されたコーパスより、ASD児/者と定型発達児/者が選択する語彙-文法資源を測定し、定型発達児/者との比較よりその逸脱度を算出し、その言語選択網のマッピングを行った。
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自由記述の分野 |
言語学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
①特定の精神疾患やASDのような脳機能の先天異常の話し言葉の意味付与されたコーパスは過去にないため、本研究で構築したコーパスにより大量のデータを基にした言語行動の研究が可能となる。 ②ASDの言語研究は行われてはいるが、本研究 のようにシステムネットワークに従って、体系的アプローチから総体的にASDの言語行動の解明をはかる先行研究はない。本研究で作成するシステムネットワークは、fMRIなどの脳機能画像法による言語脳解明の準備基盤として大きく貢献するものである。 ③特定精神疾患及び先天的脳機能不全の言語行動の研究は、正常者の言語行動を明らかにすることにつながり、語用論の理論構築への貢献となる。
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