研究課題/領域番号 |
26284065
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研究機関 | 大阪大谷大学 |
研究代表者 |
宇都宮 啓吾 大阪大谷大学, 文学部, 教授 (40257902)
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研究分担者 |
苫米地 誠一 大正大学, 仏教学部, 教授 (00340456)
赤尾 栄慶 独立行政法人国立文化財機構京都国立博物館, その他部局等, 学芸部・上席研究員 (20175764)
山本 秀人 高知大学, 人文社会科学部門, 教授 (30200835)
羽田 聡 独立行政法人国立文化財機構京都国立博物館, その他部局等, 学芸部企画室・主任研究員 (30342968)
山本 真吾 白百合女子大学, 文学部, 教授 (70210531)
野呂 靖 龍谷大学, 文学部, 講師 (70619220)
村川 猛彦(田中猛彦) 和歌山大学, システム工学部, 准教授 (90304154)
横田 隆志 大阪大谷大学, 文学部, 准教授 (90403211)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 智積院聖教 / 家原寺聖教 / 新義真言宗聖教 / 根来寺聖教 / 訓点資料 / デジタルアーカイブ |
研究実績の概要 |
【目的】 前科研において、根来寺聖教や新義真言宗系聖教として貴重な新出聖教群を真言宗智山派総本山智積院に確認し、その多面的把握によって、諸領域から招聘発表や学会賞受賞等の評価を得ることが叶った。そこで、従来聖教とは別系統の新義真言宗系聖教の解明を目指し、智積院新文庫聖教の「いろは函」全ての詳細目録の作成と、智積院・新義真言宗系聖教の国語学的な分析・解明、また、言語環境の解明を目指した諸領域による多面的把握と、全体的公開・利用促進の為の技術開発を行なう。 【実績】 上記に基づき、智積院新文庫聖教の調査を進め、「い函」から「ゐ函」までの調査を完了した。また、調書のデータ入力は進行中である。 調書作成、デジタル撮影、データ化については、従来より蓄積した画像処理・画像データベースの手法を用い、デジタル機器による特殊撮影も行なった。その方策については、文化財修復の関連業者との意見交換等も行なった。また、聖教調査に並行してデータ班による聖教のデジタルアーカイブ化等も進め、その一つとして、凸版印刷との連携に基づき、古写本のデジタルアーカイブ化において、(1)特殊撮影技術を実用的なものとするため、本学所蔵の角筆文献による検証、(2)京都国立博物館蔵の『世説新書』(国宝)・『本阿弥切』(国宝)等の撮影、研究や文化財体験に資するシステムの確立とその成果の公開、(3)本申請者と同様に他の研究者がデジタルアーカイブ化を行なうための発注方法等を提示、(4)聖教調査とデジタル撮影の場に研究者を招聘して本科研の成果報告と研究の評価・点検を行なった。 また、古写本の公開として、現在、申請者が調査可能である真言宗智山派総本山智積院等や京都府下・滋賀県下の古社寺における予備調査と撮影等をも行なった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度において、調査対象の1/3の調査を完了した。 調査研究成果に関する公開については、智積院御当局より、ご許可を頂いている。 デジタルアーカイブのシステムに関しても予定通り進行中であり、試作ソフトも制作している。
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今後の研究の推進方策 |
①智積院新文庫聖教のうち、「いろは函」の調査を完成させる。 ②調書に基づいて、データ入力を行なう。 ③調査・研究成果に基づいて、論考・資料公開を行なう。 ④調査・研究成果に基づいて、デジタルアーカイブ化を進める。 ⑤上記に基づくシンポジウムを開催する。
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次年度使用額が生じた理由 |
調査先である智積院の収蔵庫の空調設備の故障のため、調査が1回分(実質2日分程度)行えなかったことによる差額が生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度以降において、調査回数を1回分増やす。
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