研究課題/領域番号 |
26284077
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
白畑 知彦 静岡大学, 教育学部, 教授 (50206299)
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研究分担者 |
澤崎 宏一 静岡県立大学, 国際関係学部, 准教授 (20363898)
横田 秀樹 静岡文化芸術大学, 人文・社会学部, 教授 (50440590)
須田 孝司 静岡県立大学, 国際関係学部, 准教授 (60390390)
藤森 敦之 静岡大学, 情報学部, 講師 (80626565)
吉村 紀子 静岡県立大学, その他部局等, その他 (90129891)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 第二言語習得 / 主語のanimacy / 英語習得 / wh疑問文の習得 / 両用動詞の習得 |
研究実績の概要 |
研究者全員で、様々な研究を行ったが、その内の1つを取り上げる。これまでの研究成果から、日本語を母語とする英語学習者にとって、「主語のanimacy」が彼らの英語の習熟度に大きく影響を与えていることが判明したため、2016年度は特に、この課題について研究を深めた。つまり、同じ統語構造であっても、英文の主語が[有生物](これを[+animate]と表記する)であるか、[無生物](こちらを[-animate]と表記する)であるかにより、理解度に有意な差が生じるのである。 英語と比較すると、日本語は基本的に無生物を主語にすることが少ない言語である。つまり、「何が太郎をそうさせたのか?」という表現は好まず、「どうして太郎はそういうことをしたのか?」といった言い方を好む言語である。したがって、wh疑問文の習得において、目的語疑問文(What did you eat? やWho did you meet?)よりも、主語疑問文(What made John happy?やWho broke the window?))の統語理解の方が遅くなるはずであると予測を立てた。さらに、母語である日本語からの転移により、[-animate]の主語は好まないため、Who broke the window?よりもWhat made John happy?の方が「文法的に誤りである」と判断しやすいとも予測を立てた。これらの予測を立証するために、日本語を母語とする大学生に協力を頂き、実験(文法性判断テスト)をおこなった。実験結果は、これらの予測を支持するものであった。さらに、自動詞と他動詞の両方の用法を持つ両用動詞を用いて、主語のanimacyの影響を調べ、wh疑問文の結果と同様の結果を得た。これらの研究成果より、日本語母語話者は主語のanimacyに強く影響を受けて英語を学習していることが判明した。
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現在までの達成度 (段落) |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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次年度使用額が生じた理由 |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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次年度使用額の使用計画 |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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