研究課題
本研究の目的は、①小西家資料から得られた新たな知見を基に、近世史・近代史・思想史・経済史・文学にまたがる学際的研究を行う、②①を踏まえ、『小西家資料の総合的研究(仮)』を刊行する、③①②の前提として、新出の小西家資料の目録化を行うことである。五年計画の最終年度である今年度の研究実績の概要は、以下の通りである。・小西酒造萬歳蔵での資料調査を月一回のペースで、毎回大阪大学・神戸大学の院生・学生等10~20名の参加により計10回実施した。文書に関しては、前年度から継続の8ブロックと20ブロックの整理を終えた。目録化した点数は4292点、これまでの総点数は2万8133点となった。また、典籍については、9ブロックと22ブロックの整理を終え、目録化した点数は174点、前年度までの分と合わせると1279点まで進行した。なお、採録した目録データについては、研究代表者・研究分担者、関係機関に配布し、共有化を図った。・目録化を終えた資料の中で本研究に必要と認めた分について、文書は撮影、典籍はスキャンを行った。今年度は8ブロックと20ブロックの撮影、9ブロックと22ブロックのスキャンを実施した。・研究代表者・研究分担者は、各自の研究課題の解明に努めた。研究課題の進捗状況を確認し、相互批判を通して本研究の質を高めるために、「小西家資料研究会」を2回開催した。また、研究会に合わせて、科研終了後の小西家資料の保存・活用方法について意見交換を行った。現在、小西家の了解を得た上で、寄託先をめぐって協議中である。・なお、本研究の研究代表者・研究分担者、資料整理に参加した若手研究者合わせて8名により、『近世・近代の酒造業と地域社会-伊丹の酒造家小西家の場合(仮)』の刊行に向けて出版社と調整中である。今のところ2021年度中の刊行を目指している。
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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枚方市史年報
巻: 21 ページ: 1-15
皇學館大学紀要
巻: 57 ページ: 33-82