研究課題
基盤研究(B)
本研究は、従来通史の書かれていない13~14世紀、モンゴル帝国及び元朝時代のモンゴル高原の通史を、1994年以来現地で収集した史料およびその他の文献資料にもとづいて再構成するものである。本研究において現地調査史料としては、元朝のモンゴル高原行政府の官僚リストを復元し、またモンゴル西部アルタイ県ハルザンシレグ遺蹟で発掘した遺物をC14分析を行い、同遺跡が13~14世紀に活動していたことを確認し、また同遺跡が13~14世紀の軍事拠点チンカイ城(屯田)と断定した。それら現地新史料の他、漢文、モンゴル、ウイグル、ペルシャ等の記録を利用してモンゴル高原の政治史、経済史等の通史を復元した。
東洋史