21世紀に入り,アジア・アフリカでは,大都市とくに首都への人口集中が加速している.さらに,首都では大都市圏化が進み,土地利用の機能分化,都市活動の水平的・垂直的拡大が急速に進行している.本研究は,人口急増の首都群を対象に,大都市圏化の空間的プロセスとメカニズムを解明するとともに,将来における都市空間構造を予測することを目的とした.具体的には,リモートセンシングとGISの技術を駆使して,土地利用の変化を通時的に空間可視化し,その規定要因を画像解析,統計処理や現地フィールドワークにもとづき探究した.さらに,空間的シミュレーションによって今後の土地利用の推移(2020年と2030年)を予測した.
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