研究実績の概要 |
本プロジェクトの第1年度にあたる本年度は、まずデータの収集・整備を重点的に実施した。第一に1950年代の鉄鋼設備のビンテージ・データおよび生産性の分析に必要な投入・産出データを東京大学経済学部が所蔵している紙媒体の資料から電子化する作業を行った。第二に日本政策投資銀行に依頼して、1950年代の個別プロジェクトに対する政策金融のデータの提供を受け、これを上記の鉄鋼設備データと接合する作業を行った。第三に電力設備と電力供給に関するデータのうち、紙媒体資料が東京大学経済学部で利用可能なものについて、その電子化作業を進めた。第四に電力に関するその他のデータの所在を探索し、所在を確認した。こうした作業と並行して、すでに利用可能なデータを用いて産業組織と企業・プラントの生産性に関する研究を行い、下記のような論文を作成、発表した。
Serguey Braguinsky, Atsuhi Ohyama, Tetsuji Okazaki and Chad Syverson, “Acquisitions, Productivity, and Profitability: Evidence from the Japanese Cotton Spinning Industry,” forthcoming in American Economic Review, 2015 Hiroshi Ohashi and Lin Ping, ”Treatment of Monopolization in Japan and China,” in: Oxford Handbook of International Antitrust Economics (edited by Roger D. Blair and D. Daniel Sokol) Vol 2, Chap 9: 188-233 Hiroyuki Kasahara and Katsumi Shimotsu, "Testing the Number of Components in Normal Mixture Regression Models," forthcoming in Journal of the American Statistical Association
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