研究課題
基盤研究(B)
財政危機の発生を回避するために必要な制度改正の効果を定量的に評価するとともに、政治経済学的な観点からの考察も行った。財政危機から金融危機へのコンテイジョンは、 銀行等の金融機関が国債を大量に保有している状況にあるために、 財政危機の発生は国債価格の暴落につながることから銀行等のバランスシートが毀損されるという連鎖から生じ得る。近年の大規模な金融緩和政策の実施が、この連鎖の構造に変容をもたらしていることを指摘した。また、財政危機に至らなくても,国債の累増それ自体が経済に抑制的な効果をもつことを明らかにした。
経済学