研究実績の概要 |
2015年度は、基本概念の整理を中心に研究を進めた。 研究代表者の根来龍之は、『ビジネス思考実験』(日経BP社、2015年12月)を刊行し、研究方法論を整理した。さらに、根来龍之「プラットフォームビジネスとは」(出井伸之監修、『進化するプラットフォーム』第2章、2015年7月)によって、本研究の直接的土台になるプラットフォームビジネスの概念定義を明確にした。一方で、プラットフォームビジネスが多くを占めるネット企業について、上場後に継続的利益率向上を実現している企業の条件について、以下の査読付論文を発表した。根来龍之・大丸良太「継続的利益率向上を実現しているネット企業の特性 ―売上構成第2位以下の事業成長を伴うことの重要性―」経営情報学会誌、Vol. 24 No. 2平成27年9月。 研究分担者の木村誠は、ゲームビジネスの事例研究をさらに深めている。具体的には、査読付論文として、木村誠「原作コンシューマゲームソフト販売本数V字回復における各種効果の検討 -追加効果の内挿型/外挿型モデリング―」システムダイナミックス,Vol.13-14, 2015年12月)、研究発表として、木村誠「原作ゲームの情報バンドリングによる映画興行収入V字回復」シ(ステムダイナミックス学会日本支部コンフェレンス2015発表予稿集2015年6月27日、専修大学神田校舎)を行った。 一方、研究分担者の國領二郎は、根来と同一著書において、「プラットフォームビジネス」(『進化するプラットフォーム』第7章)を刊行した。また、49th Hawaii International Conference on System Sciencesにおいて、共著でMihoko Sakurai, University of Agder, Richard T. Watson, Uiversity of Georgia, Jiro Kokuryo, Keio University "How do organizational processes recover following a disaster? - A capital resiliency model for disaster preparedness - "という研究発表を行い、Best Paper Awardを受賞した。
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