研究実績の概要 |
2016年度は、事例研究を中心に行った。 研究代表者の根来龍之は、様々な業界におけるプラットフォームビジネスの動向について、根来編著『IoT時代の競争分析フレームワーク』(中央経済社)にまとめた。さらに、シェアリングについて、株式会社スペースマーケットの協力をえて調査・分析を行った。その成果は、根来・浮池『シェアリングサービス利用者調査共同調査報告』(早稲田大学IT戦略研究所、2017.01)として公開した。 研究分担者の木村誠は、ゲーム製品の普及プロセスをシステムダイナミックスのモデルで解析する研究を、査読付英語論文と学会発表として公開した。論文は、英語論文1本、日本語論文1本としてまとめられた。前者は、Universal Journal of ManagementのVol.4, No.5,に発表された。後者は、『経営情報学会誌』、Vol.25、No.1に発表された。 一方、研究分担者の國領二郎は、ビッグデータ時代のビジネスモデルと情報システムについて考察を進めた。前者は、2016年度は一般向著作として、國領「ビッグデータと顕名経済」(『価値創造21』)および國領・三谷編『トップ企業が明かす』(日経BP社)として公開された。後者は、英語学会発表として、17th International Conference on Digital Government Research, Shanghaiおよび13th International Conference on Information Systems for Crisis Response and Management, Rio de Janeiroで成果を紹介した。 なお、國領は、ゴイホーチン・國領の共著論文「懐胎期学生ベンチャーの成否を分けるダイナミック・ケイパビリティ」によって、2016年12月に政策情報学会誌賞を受賞した。
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