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2018 年度 研究成果報告書

産業グローバル化先進地域の都市形成と公共空間

研究課題

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研究課題/領域番号 26285110
研究種目

基盤研究(B)

配分区分一部基金
応募区分一般
研究分野 社会学
研究機関名古屋大学

研究代表者

丹辺 宣彦  名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (90212125)

研究分担者 中村 麻理  名古屋文理大学, 健康生活学部, 教授 (60434635)
山口 博史  都留文科大学, COC推進機構, 准教授 (70572270)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2019-03-31
キーワード産業都市 / ネットワーク / まちづくり / 市民活動 / 集合行為 / 多文化共生 / グローバル化
研究成果の概要

本研究は、愛知県豊田市を中心事例とし、産業グローバル化先進地域における都市形成と公共空間の特質を明らかにした。一連の実証研究を基に、期間前半に専門書を刊行し、成熟期を迎えた先進産業都市を、中流的階層構造が発達し、地域的紐帯が強く、地縁型の市民活動が活発な都市と特徴づけた。
しかし2015年・2016年におこなった三つの質問紙調査のデータから、グローバル競争の圧力と、未婚化・少子化に代表される社会学的変化によって、階層格差が拡大し始め、地域的紐帯が弱まり、地縁型市民活動も停滞していることが示された。理論的にはこの変化をネットワーク論と階層論を組み合わせた独自の新たな視点でとらえた。

自由記述の分野

社会学

研究成果の学術的意義や社会的意義

西三河地域は自動車関連産業が集積しているため、欧米型の都市危機に伴う社会問題を免れ、中流的階層構造と近代家族的性別役割、地縁的紐帯が維持されてきた。本研究でその構造がグローバル競争と、未婚化・少子化等により揺らいでいることが明らかになった。立地産業の展開が都市形成と公共空間に及ぼす影響は従来看過されがちで、人的・物的資源の量、動的密度の低さ、定住効果に着目した本研究の知見はシカゴ派、新都市社会学にはない視点と独自性がある。組織ネットワークの活用機会・能力による階層格差の拡大、テーマ型活動の周辺化、高齢化、多文化共生、災害対応が重要な課題である点を示した点で、社会的意義も小さくないと言えよう。

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公開日: 2020-03-30  

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