本研究は,特別養護老人ホームにおける集団感染の実態把握に加え,感染症対策の実際とその有効性について,統計学的な手法を用いた科学的検証を行うものである. 平成26年度は,全国の特別養護老人ホームの看護職者・施設管理者を対象とした郵送法アンケートを実施した.看護職者802件(回収率,12.2%)施設管理職者773件(回収率,11.6%)であった.現在,回収した調査票に基づいて,感染症発生状況,感染症予防策・対応策の実施状況に関する分析を進めている. また,特別養護老人ホーム従業員を対象とした集団研修を分析対象として,その内容構成,研修実施後の課題について分析を進めている.その内容に基づいて,ビジュアルマニュアルを中心とした研修プログラムについて検討している.
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