研究課題
本研究は、地域における世代間援助の現状と課題を把握するとともに「世代間援助」を包括的に捉えた「世代間援助の円環モデル」を構築することを目的としており、本年度は ①2014年度に実施した埼玉県和光市調査および川崎市多摩区の対象者に対する追跡調査、②地域高齢者26名および多分野の学識経験者10名に対するインタビュー調査、を実施した。①については、「世代間援助」と「心身の健康」および「ソーシャルキャピタル」の双方向の因果関係を同時に組み込んだ交差遅延効果モデルを用いた共分散構造分析を行った。その結果、発達段階に応じて世代間援助の方向性が変化する円環的な関係性が見いだされた。さらに、世代間援助の授受は、心身の健康及びソーシャルキャピタルに影響することが示された。②については、質的分析法により整理を行い、「世代間援助円環モデル」プロセスの構築を試みるとともに、学際的な理論・研究を背景にした多世代共生型事業のあり方を提案した。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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日本世代間交流学会誌
巻: 7 ページ: 印刷中
Geriatrics & Gerontology International
巻: 17 ページ: 500-508
10.1111/ggi.12731
巻: 6 ページ: 3-8
巻: 6 ページ: 69-74
Geriatrics Gerontology International
巻: 16 ページ: 98-199
10.1111/ggi.12726