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2018 年度 研究成果報告書

ニホンザルとワオキツネザルの親和関係の形成・維持・消失と世代継承に関する行動研究

研究課題

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研究課題/領域番号 26285166
研究種目

基盤研究(B)

配分区分一部基金
応募区分一般
研究分野 実験心理学
研究機関大阪大学

研究代表者

中道 正之  大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (60183886)

研究協力者 大井 裕典  
綿貫 詩織  
石川 大輝  
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2019-03-31
キーワードニホンザル / 毛づくろい / 長期縦断研究 / 個体識別 / 親和関係 / ゴリラ / ワオキツネザル
研究成果の概要

勝山ニホンザル集団において、連続16年間にわたりオトナ間の毛づくろいデータの収集を継続し、各個体の親和関係の継続性、消滅などを描き出すことを試みた。その結果、例えば、オトナの娘は加齢に伴い、自分の子の数が増えていくと、母や姉妹との関係性が薄れるが、逆に、高齢母の死亡によって、一時的であってもオトナの姉妹間の関係が親密になることを明らかにした。
飼育ワオキツネザル集団では、出産によって、一時的にオトナメスの近接性が高まることも明らかにした。
ニホンザルの近縁種のトクモンキーは、ニホンザルよりも広い近接関係を維持すること、ゴリラのオトナの近接関係は長期にわたり安定していることが明らかになった。

自由記述の分野

霊長類学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ヒト以外の動物で、集団内の全てのオトナを数年以上にわたって観察し、個体の社会関係の変動を記録したものは限られている。本研究では、勝山ニホンザル集団を対象にして16年間にわたってオトナ個体それぞれの毛づくろい関係を記録し、その結果、10年を超える縦断的データが分析可能となった個体は20を超える。このような長期縦断研究から、これまで明らかになっていないニホンザルの親和関係の継続性がそれぞれの個体の生存にも重要であることが、実証できると思われる。1年の一時期に出産期が限定されるワオキツネザルは、出産期には、出産したメスだけでなく、集団全体の近接性が高まることが確認された。

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公開日: 2020-03-30  

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