研究課題/領域番号 |
26285194
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研究機関 | 福島大学 |
研究代表者 |
中村 洋介 福島大学, 人間発達文化学類, 准教授 (80386515)
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研究分担者 |
平中 宏典 福島大学, 人間発達文化学類, 准教授 (10613531)
阿内 春生 福島大学, 人間発達文化学類, 准教授 (10608839)
高橋 優 福島大学, 人間発達文化学類, 准教授 (40557617)
山川 充夫 帝京大学, 経済学部, 教授 (00094285)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 復興教育 / 教科連携 / ICT |
研究実績の概要 |
研究チーム全体の取組として、中村、平中、阿内、高橋が担当する4つの科目を連携した授業を行った。4 つの授業を数回にわたって統合して、各教員がそれぞれの専門領域か ら支援し、受講生同士でグループワークやディスカッションを行い、受講生が能動的学習により復興のあり方や教育手法を検討した。研究メンバーそれぞれの取組としては、中村は『4種類の防災教育』をキーワードに主として、大学生や一般市民を対象にした防災教育を実施した。 平中は、大学院連携授業にあたって基本的な授業設計を実施するとともに,放射線を意識した野外観察のあり方について教員養成の観点から検討した。阿内は、復興教育を支える教員養成のための、プログラムについて研究を進めた。高橋は、人文学、語学教育と復興教育との接点を探るべく研究を行った。人文学の領域では、フランス革命戦争期のドイツ文学における危機意識を研究、教育のテーマとし、危機の時代からの復興を考える指標を見いだす試みを行っている。山川は、和歌山大学防災教育研究センターの立ち上げに向けた有識者会議にメンバーとしてかかわり、紀伊半島和歌山県内での「防災研究教育」のあり方について意見を述べた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
共同調査ならびに研究メンバーそれぞれの取組みとともに、申請段階で想定したレベルで進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
平成27年度は平成26 年度に引き続きメンバーそれぞれの取り組み(防災教育、放射線教育、エネルギー教育)を行っていく。メンバー間の授業の連携をさらに強化しつつ、平成27 年度は前年度に大学院で試行した授業連携を大学学部の授業に移行し、学部教育における授業連携の効果を検討する。最終年度の平成27 年には、メンバー4人(中村・平中・阿内・高橋)によるオムニバス授業(多角的復興教育論)の開設を目指す。この授業は全15 回の授業のうちメンバー4人がそれぞれ3回ずつの授業を担当し、それぞれの研究分野の立場から防災教育、放射線教育、エネルギー教育について授業を行い、残りの3回は4 人全員で担当し復興教育のあり方について考える。
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次年度使用額が生じた理由 |
2014年は日本国内で自然災害が頻発し、災害調査を優先したために日本の過去の被災地の調査に行く回数が少なかったため。
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次年度使用額の使用計画 |
2015年度は国内の過去の被災地の調査を精力的に行いつつ、創造的復興教育モデルに資するデータの蓄積やカリキュラムの開発を行っていく。
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