近赤外発光は、リアルタイムで生体内を可視化するバイオイメージングにおいて注目されている。本研究では、カーボンナノチューブの近赤外発光の制御を目的に、光酸化および二段階還元的アルキル化、一段階還元的アルキル化反応を行った。適切な化学修飾率において、これらのSWNTs付加体から高効率の近赤外発光が生じることを見出した。SWNTs付加体の化学修飾率の制御には、嫌気下での熱処理が有効であった。カーボンナノチューブ上に導入した付加基の位置関係によって近赤外蛍光のストークスシフト量を制御できること、このストークスシフト量は発光寿命とup conversion発光効率の重要な因子であることを明らかにした。
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