研究課題
前年度までの研究結果の再現性について、新しい別法も含めて検証した。Caveolin-1がカベオラ構成タンパク質であることは90年代より周知の事実である。本研究では、それ以外のタンパク質の寄与に注目して、研究を推進してきた。通常の免疫金コロイド染色に加えて、カベオラを構成すると予想される新規タンパク質のノックダウン(ノックアウト)系、該当タンパク質の過剰発現系、膜コレステロールの枯渇系等々の構築を再度試み、実験観察に導入した。カベオラ表面被覆構造を構成するフィラメント構造の分子構築ついては、Cavin-1/PTRF (Polymerase I and transcript release factor)と細胞膜中のcholesterolの影響が強いことが改めて確認された。一方で、カベオラ構造の周辺部にみられる、(渦巻き構造とは別の)半月状の特殊フィラメント構造については、ATPase EHD-2 (EH-domain containing 2)分子による構築が主成分である可能性が高いと考えられた。超解像顕微鏡法においても、フリーズレプリカ電子顕微鏡法によるカベオラ像と相補的にリンクする結果が得られた。カベオラ構造と分子構築の相関について、超解像によるアプローチの有効性が示された。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Cell Metabolism
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