高出力深紫外レーザー開発に必要とされている, CsLiB6O10 (CLBO)結晶の高品質化に取り組んだ.結晶内部の光散乱減の低減やAl添加などにより,紫外光誘起屈折率変化(フォトリフラクティブ損傷)耐性が向上することを明らかにした.本研究において,過去に報告がなかったCLBOの355nm紫外光発生を初めて検証した.新規開発のプリズム接合CLBO素子によって非同軸位相整合が可能となり,ウォークオフが補正されてナノ秒レーザーで高変換効率が実現した.ピコ秒レーザー光源を採用することで,通常のCLBO素子においても,高出力30.9W(高変換効率48.3%)の紫外光発生に成功した.
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