研究課題
殺菌に放電プラズマが活用できれば、薬品不要で、電源のみで稼動できるために、いつでもどこでも生物学・農学的な作用を得ることが期待される。このようなバイオプラズマ全般において課題となっているプラズマと生体の相互作用の理解の乏しさである。完全な殺菌を得るためには、プラズマと生体の相互作用の解明が不可欠である。本研究では、プラズマ滅菌過程における生体内フリーラジカルの解析をはじめ、生体に係わる液体に発生する化学活性種の解析を進めてきた。プラズマで生成するイオン・ラジカル・光といった個々の反応種の滅菌作用の発現機構を、プラズマ殺菌中その場で実時間に観測可能な方法によって詳細に解明することを継続している。昨年度から引き続き、放電プラズマで生成される生体のフリーラジカル検出をおこない、活性酸化種の生成機構について解析を進めた。膜で囲まれる生体をさらに取り囲む液体中に発生する酸化窒素活性種との係わりについてに解明を進め、放電プラズマの生体作用の機構について解明してきた。本年度はメタボロミクス解析に注力し、生体内の代謝物のダイナミクスについて解析してきた。ラジカルの関わる反応経路モデルを立てて、プラズマと生体の相互作用の理論構築を導いた。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2017 2016
すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (10件) (うち国際学会 5件、 招待講演 7件)
Trends in Food Science & Technology
巻: 55 ページ: 39-47
10.1016/j.tifs.2016.07.001